希望のかなたの作品情報・感想・評価 - 65ページ目

希望のかなた2017年製作の映画)

Toivon tuolla puolen/The Other Side of Hope

上映日:2017年12月02日

製作国:

上映時間:98分

4.0

あらすじ

内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまっ…

内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞれの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める…。

「希望のかなた」に投稿された感想・評価

ルー蔵

ルー蔵の感想・評価

4.0
年末にかけこみ。
言葉にするのめんどくせえから知らねえけど、いい意味で苦しい作品。巨匠の~といわれる作品ではない。若い作品だと思った。
もりこ

もりこの感想・評価

4.0
難民が経験している厳しい現実をダイレクトに伝えつつも、時折クスッと笑えるコミカルさも忘れない。この監督の作る映画は独特な雰囲気があって、とても引き込まれる。
フィンランドで難民申請をするカーリドに対し、シリアは重大な危機には瀕していないと結論づけて送還を決定した警察。その直後にテレビでは、シリアで激しい銃撃戦の映像が流れる。見たくないものに蓋をしているのか、本当に見えていないのか、今の世界の現実を端的に表現していると感じた。

それにしても北欧の人はこんなにも笑わないのか…
cinefils

cinefilsの感想・評価

4.5
オープニングの港のパワフルな映像に驚くが、その後はいつものカウリスマキ節。間の抜けた(褒めている)映像とつなぎが気持ちいい。

アレッポではかなりの被害が出ているが、と始めた難民申請許認可の係官が、しかし、外務省見解では保護の必要を認めず、と続けるのにはため息しか出ないが、日本人にだけは言われたくねえと言われちゃうんだろうな。
skm818

skm818の感想・評価

4.0
シリアからフィンランドにやってきたシリア人の青年と、妻と離婚しレストラン経営者になったおっさん。シリア人の青年はハンガリー国境ではぐれた妹を探しており、おっさんが従業員込みで買ったレストランは経営不振で当局から設備面での注意を受けたりもするいけてない店。難民申請が通らず送還されそうになった青年は逃げ出してひょんなことからおっさんのレストランで働くことに。
特に大きな事件はなくて、難民申請中の若者たちの生活やいい加減なレストランのいい加減な日常がだらだらとユーモラスに描かれる。でも青年は爆撃で妹以外の家族を一瞬にして失い、フィンランドまで来る間に数々の嫌がらせを受けている。彼の友達のイラクから来た青年もそう。
見ていて感心するのは、実に皆困ってる人を自然に助けること。カーリドがネオナチに絡まれてたら、そこらで寝ていたホームレスのおっさんたちがビール瓶でネオナチ殴って助けてくれるんだぜ? レストランのおっさんはカーリドに何も聞かずに受け入れてくれるし、金に困っている従業員にはポケットマネーを出してくれるし、従業員の甥だという若者はあっさりと身分証明書の偽造をしてくれるし、知り合いの運送屋はカーリドの妹の密入国に協力してくれるし。
もちろんここだって難民受け入れには厳しいし、ネオナチだっているのだが、公務員適度に抜けてるしなー。いい国かもしれん。
主人公が店に戻らなかったのは、迷惑かけたくなかったからなのだろうか。
溢れ出る愉快なブラックジョークの嵐に気づけば笑顔に。

昨今のフィンランドは一昨年をピークに難民申請が従来の800%以上増加していて、深刻な社会問題になっている。
そのうえフィンランドが福祉国家であることをいいことに、大した危険地域でないところからもどんどん難民が流れて来ていて、現地では都合のいい国で難民申請しているだけ、という認識のフィンランド人も多いらしい。

それでも危険な地域は確かに存在していて、いろいろな境遇で国を追われる人がいる。共に生きるという選択が本当にあるべき姿なのか、それはわからないけれど、ユーモアを武器に日々を淡々と生きる人はただただ強い。
今作も安定のカウリスマキ節がたくさん詰まっていて、至福の一時だった。
全カットをポストカードにしたくなる様な画作りと、登場人物達のミニマルに凝縮された優しさと、煙草が似合うおっさん達と、素敵な音楽と可愛い犬と少しのカティオウティネン。今作でもこれら全てが堪能できて大満足。

前作に引き続き難民が題材になっていて、前作よりもシリアスなテイストにはなっているが、それだけに作中での人々の優しさや笑いのシーンが一際冴える感じだった。
そして今作はまともな会話シーンが始まるまでが5分以上?あり、そこに至るまでに観客の心を鷲掴みにする導入部も素晴らしかった。

2017年の映画納めが今作でよかった。
ウェイター役にマッティペロンパーの姿が重なり涙。
憚り

憚りの感想・評価

3.9
港湾のショットが完璧すぎて身震いした。

名前を捨て「中東から来た誰か」になることを拒んだミリアムに、カウリスマキのカテゴライズと分断への反抗を見た。
KSat

KSatの感想・評価

4.3
カウリスマキが難民問題という社会的なテーマを扱うと聞いてちょっと不安だったが、いざ観てみるといつも通り。いや、3割増くらいにスゴイ。

照明がさり気なく毎カット凄いし、いつまでも壁から外れないジミヘンのポスターに見られるようなセットのセンスが抜きん出ている。小野瀬雅生の影響でMotto Wasabiしすぎるくだりなんかも最高。

それでいて、色々と泣かせにかかるからたまらない。これで引退...
vitz

vitzの感想・評価

4.0
自分のことより大切なひとの未来を。

自分がなにかすることで喜ぶひとがいるなら、それは特別な相手でなくても。

カーリドやヴィクストロムが希望。
TEXAS

TEXASの感想・評価

4.0
難民問題をレストランに置き換えて魅せる、皮肉満載、暖かい人間模様。