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single mom 優しい家族。 a sweet familyの地球へのレビュー・感想・評価

3.9
シングルマザーの問題(厳しい状況)を描いた映画

主人公は夫のDVから逃れ、娘と一緒に故郷へ帰ってきたシングルマザー。
頼れる家族や知人もない様子で生活は極貧に陥っていた。
女性一人で子供を育てることは、経済的には大変厳しいことは容易に想像ができる。

途方にくれた彼女は薬(精神安定剤)に頼ってしまう。
そして、彼女は自ら社会との接触を弱めていく・・・
一人娘も同じ状況に陥っていく。
何も行わないで状況が改善するはずはなく、母娘はますます窮地に陥っていく。

申し訳ないが、他人事ではあるが見ていて少し苛立った。

しかし、偶然に娘が知り合った人付き合いの上手くない男性(発達障害?)との出会いにより、そして支援しようとする周囲の人々との想いが交錯しながら徐々に主人公の気持ちも同じ方向へと流れが変わっていく。

少し前進したところで物語りは終わります。


シングルマザーは日本には約100万人以上もいるそうです。
単純計算でも日本人女性(赤ちゃんからおばあさんまで含み)の2%になります。未成年の子供がいるシングルマザーの年代で考えると5%程度はいることになります。

社会問題として考える必要があることを訴えている映画だと思いました。
また、シングルマザーに寄り添うような映画でした。


北海道の美しい景色と、優しい音楽(ピアノ演奏)も良かったです。
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