きえ

すばらしき映画音楽たちのきえのレビュー・感想・評価

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)
4.0
『 カリコレ2017 』の1作品として8/5から新宿シネマカリテで公開され、その後順次公開されるらしい本作ですが、実は日本初公開は7/20に放映されたWOWOW。物凄い反響だったそうで今日はその再放送を視聴。

内容はタイトル通りのドキュメンタリー。
ポスターにはこの作品に登場する映画のタイトルがずらり並んでるので是非チェックしてみて下さい。

まずは素晴らしいドキュメンタリーだった事をお伝えしたい。映画に於ける音楽の位置付けを”意識してないのに強い影響を受けるもの”と評していて激しく頷いた。

誰しも音楽を聴こうと思って映画を観に行く訳ではないと思うが、観終われば頭の中を音楽が駆け巡る。シーンを思い出せば音楽が蘇る。そんな経験は幾度もしているだろう。名作には必ず名映画音楽がある。

誰もが知る代表的なものを言えば
『スターウォーズ』『ロッキー』
『E.T』『007』『ゴッドファーザー』…
挙げればキリがない。条件反射のように音楽を聴けば作品全体が思い浮かぶ。感動が蘇る。心が踊る。興奮する…
映画音楽が作品にいかに大きく影響してるかが分かる。

逆の発想で音楽が無かったらどうだろう?
『ジョーズ』の迫り来るサメも『サイコ』の迫り来る殺人鬼もそれほど怖いと感じないかもしれない。

恐怖も感動も笑いも実は音楽によって誘導され煽られ倍増していると言えなくはない。普段そう言う視点で映画を見てはいなかったけど改めて映画に於ける音楽の力と重要性を再認識させられた。と同時に映画が総合芸術である事を強く実感した。

映画音楽の歴史、名作曲家インタビュー、各名作シーンを交えた創作秘話など映画ファンには嬉しい内容となっているので見て得はあっても損はありません。

映画製作の裏側と携わる人々の情熱と苦労を知り映画がまた好きになりました。
きえ

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