映画音楽の歴史、映画音楽の役割と力、映画音楽に携わるプロ達についてのドキュメンタリーです。
作品を見てなくても聞き馴染みのある曲も満載で、映画のヒットに音楽ありというのは本当にそうだなと思います。
作曲家が監督と綿密に作品について掘り下げて理解を深めながら生み出されていく映画音楽。
オーケストラやバンドだけでなく、民族楽器やおもちゃ、日用品などを使いながらシーンを引き立てるインパクトのある音を探求するのも面白い。
オーケストラもその日に楽譜が配られ初見でいきなり合わせて演奏できるスゴ腕プロ集団で、ほんとにかっこいい。
その中でも本来の楽器の奏法からは外れた試みもしていったり、作品の世界観と合わせるためのさまざまな工夫やアイディアは見ていてとても楽しめました。
ハンス・ジマーのような超絶売れっ子作曲家でも、毎回産みの苦しみに苛まれながら苦労して苦悩してようやく作り出しているという話を聞くと、本当にクリエイターというのは自分を削って削って作品を生み出しているんだなと、これはものすごい仕事だなとあらためて思います。
この作品には出てきてませんが、ニューシネマパラダイスとかアンタッチャブルなんかも、その曲を聴けばシーンが浮かびますものね。
映画音楽がどのようにして作られているかを見て、あらためてその素晴らしさを感じました。
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