恭介

すばらしき映画音楽たちの恭介のレビュー・感想・評価

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)
3.8
映画好きにはたまらないドキュメンタリー

監督の演出
俳優の演技
照明の効果など

現場でワンシーンの為にスタッフが
持てる力を存分に発揮し、苦労して
創り上げた映像を活かすも殺すも
音楽次第、というのがよく分かる。

分かりやすくいうと、私の生涯最高傑作の
ジョーズ。海の中から泳いでいる人の
足に向かってゆっくりカメラが近づいて
いくシーンを想像して欲しい。

パッと頭に流れてくるのは、ジョン
ウィリアムズのあの音楽。
デーデン、デーデン、デーデン・・

さて、あの音楽の替わりに宮崎駿の映画、
ポニョの歌を流してみたらどうだ?
ポォーニョ、ポニョポニョ・・・

映画史に燦然と輝く傑作が、ドリフの
大爆笑に早変わりだ(笑)
まぁ例えが極端だが、音楽によって
それほど映画の印象が変わってしまう。

本作には既に故人である方から、今現在、最前線で活躍している方まで、一度は耳にした事がある素晴らしい音楽をクリエイトした偉大な音楽家達が大挙として出演している。

ロッキーやスター・ウォーズで高揚し
ジョーズやゴジラに戦慄を覚え
007やミッション・インポッシブルで
運転が荒くなり(笑)
ゴッド・ファーザーで哀愁を感じる。

これらの曲はシーンの映像を抜きに
しても、聞くだけで鳥肌がたつ。
それ程、音楽の効果は凄い。
だからこそ、映画を台無しにしてしまう
可能性もある訳で、今や巨匠の位置に
いるハンス・ジマーでさえ、未だに引き受けた後、怖くなり後悔するというコメントには説得力がある。

個人的にツボに入っているのは
ジマー初期の傑作スコア、バックドラフト
と名匠ビル・コンティのライトスタッフ。
聞くだけでワクワクし、鼓動が高まり
高揚してくる。
あ、地味にチャック・ノリスのデルタ・フォースも好きだ(笑)
あ、それと少年の夢が詰まったトンデモヘリコプターアクションのブルーサンダーとかも(笑)

と、いう感じで、多分皆さんも作品の
良し悪しは別として個人的にツボな
映画音楽は必ずあるはずだ。
そんな素敵な音楽を創造している音楽家
達の話を聞ける絶好のドキュメンタリー
なので、一度ぜひ。

印象的だったのは、ジェームズ・キャメロンが語る、故ジェームズ・ホナーとの思い出話。涙が出そうになった。
自分はタイタニックより、同じくキャメロンと一緒に創り上げたエイリアン2の血湧き肉躍るスコアの方が好きだけど(笑)