R

すばらしき映画音楽たちのRのレビュー・感想・評価

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)
4.9
最高!!! 映画を見るとき意識の4割くらいは音楽聴いてるってくらい映画音楽好きなのですが、そんな僕にとってこの映画はマジ最高!!! 冒頭ロッキーのテーマが高らかに流れただけで鳥肌が! うおおお!!! で、次から次に大好きな映画の音楽が流れ、それについて様々な映画音楽家たちが語り、創作のプロセスがかいま見れ、ワクワクが止まらない! サイレント映画時代、劇場でオルガンを弾いてたとこから始まり、初めてオーケストラを映画音楽に取り入れたキングコング、ジャズ要素を導入した欲望という名の電車、ビッグバンドがゴージャスな007、60〜70年代前半はロックやフォークなどのシンプルな曲が加わり、70年代にテクノ、パンクなども取り入れられる。そして現代は映画のテーマの多様化・複雑化や製作規模の巨大化で、音楽もどんどん進化していかなければならない。そのプレッシャー。苦悩煩悶しながら新しいブレイクスルーを果たし続けるミュージシャンたち! すげえええええ!!! かっこよすぎ!!! 映画音楽を語る上で絶対無視できない、誰でも必ず一度は聴いたことのある、サイコやめまいのバーナードハーマン、猿の惑星のジェリーゴールドスミス、ジョーズやスターウォーズのジョンウィリアムズ、彼らの驚異的な才能には改めて圧倒されまくり! 見てて聴いてて何度鳥肌が立ったことか! てかオーケストラのスタジオミュージシャンてマジすごいんやね! リハーサルなしで楽譜初見でいきなりレコーディング、なのに最初から完璧! みんなどれくらい練習して来てるの?って尋ねた監督もその事実には驚き。すげー。これが超一流ミュージシャンのすごさなのか! しかもオーケストラの人らかなりの多数が高齢者。楽器を完璧に弾きこなせるのって寿命が長いんだなー。今の時代、映画音楽がなければオーケストラはなくなり、貴重な才能と文化が失われるって語られてたのはものすご印象的やった。ほんまその通りなんやろね。あと面白いなーと思ったのは、音楽の与える快楽は、チョコレートとセックスが快楽を与えるときと同じ脳の部分を刺激するらしくて、なるほど、だからこんなに好きなのか!笑と合点がいった。ちなみに、映画を見てるときの人の視線の動きって驚くほどみんな共通らしく、目線の振り付けをしてるのも音楽って言ってて、そーなのかー、エモーションのコントロールのみならず!と目から鱗。で、音楽でボクがすごく好きなアメリカンビューティーやソーシャルネットワークが出てきたり、いまノリノリのハンスジマーが出てきたり、全編見どころ満載!!! 最後のジェームズホナーのタイタニックのエピソードには、音楽と映画の素晴らしさもあって、涙出てしもた。音楽は空気中の分子を動かして波を起こしてるだけの、唯一実体のない芸術と言ってたが、ホントは人間の実体(物質)部分は全体の0.00001%、2mmくらいの大きさで、あとはすべてエネルギーや情報や可能性が波を起こしている空間であることが量子力学などで明らかになってってるようなので、実質的に直接的に人間を真の意味でヴァイブさせるものが音楽、で、てことは映画とはそれにさらにストーリーや映像やモンタージュが組み合わさった、まさに奇跡のアートフォームやん! すごいわー!!! 最後に、映画音楽家ほとんど男、やっぱ映画産業て男の世界なんやなーてのも見てて感じた。マンオンワイヤーの作曲家イケメンやったね。イケメンといえば、ちょろっと画面に映っただけでめちゃめちゃ目を引いたのがショーンコネリーとディカプリオとハリソンフォード! この3人は画面で放ってる魅力が格違い!!! ビックリ!
R

R