すばらしき映画音楽たちの作品情報・感想・評価 - 3ページ目

「すばらしき映画音楽たち」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

○ドキュメンタリーであり、メイキングでもある、映画音楽作家にスポットを当てた貴重な映画であった。

○一応はサイレント期から現代を巡るように、その時代を彩った映画音楽家たちが相次いで登場する。約90分と短い上映時間のため、紹介しきれなかったであろう作曲家や音楽は多数あったであろう。あの作曲家は、あの音楽は取り上げられるのだろうかと胸を躍らせながら鑑賞することができた。

○今作で映画史に残る作曲家としてスポットを当てたのはジョン・ウィリアムズとハンス・ジマーだった。この二人に限らずだが、彼ら一人を取り上げたドキュメンタリーを作ってほしいくらい。

○なかなか出てこないなと思っていたジェームズ・ホーナーは最後の最後にジェームズ・キャメロン監督のコメント付きで登場するとは。彼にしてもヨハン・ヨハンソンにしても急逝する作曲家の音楽はもっと楽しみたかったし、これからの音楽家たちにも大いなる期待をしたい。
映画にとって音楽がどれほど大切なものか、そんな当たり前のことについて、名作と切っても切れない名曲を例にとりながら、普段気がつかない角度から納得させてくれる、とてもためになって満足感に浸れる一本。プロローグに続いて「ロッキー」のテーマから始まりますからね、いきなりアドレナリンが。
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作曲家、映画音楽プロデューサー、脳科学者、スタジオミュージシャン、収録スタジオの技術者たち(編集ソフト担当、オーケストレーター、編集者)、映画音楽にたずさわる非常に多くの人々のインタビューからなるドキュメンタリー。彼らの話す内容に合わせて、名作の名シーンが取り上げられるのだが、これがとても説得力があって面白いのです。みんなの脳にしっかり刻まれた懐かしい名曲がたくさん出てきます。
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映画音楽発展の歴史、
・無声映画時代から映画には音楽があった(上映会場のピアノ、オルガン)
・初めてオーケストラを使った名作「キング・コング」
・初めてジャズを取り込んだ名作「欲望という名の電車」
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映画名曲の作曲家列伝~作曲家が(監督も)作曲家を語る 
・アルフレッド・ニューマン:20世紀FOXのファンファーレ
・ジョン・バリー:「007/ドクターノオ」
・エンニォ・モリコーネ:マカロニ・ウェスタン「夕陽のガンマン」
・バーナード・ハーマン:ヒッチコック作品「めまい」「サイコ」
・ジェリー・ゴールドスミス:「猿の惑星」
・ジョン・ウィリアムズ:「ジョーズ」「スターウォーズ」「ET」「ジュラシック・パーク」「インディ・ジョーンズ」「スーパーマン」
・ダニー・エルフマン:「シザーズ」「バットマン」
・トーマス・ニューマン:「ショーシャンクの空に」
・ハンス・ジマー:「グラディエーター」「インセプション」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ダークナイト」
・トレント・レズナー/アッティカス・ロス:「ソーシャルネットワーク」
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映画における音楽の力
・大切な “スポッティング” セッション
・音楽が観客の視線を振付け(誘導)している
・音楽を聴いて鳥肌がたつのは何故?
・一人歩きを始める名曲:「タイタンズを忘れない」
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音作りから収録現場まで
・音つくり(楽器選び)、モチーフつくり、イメージと編曲
・スタジオ収録:研ぎ澄まされた感覚たち
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エンドロールの後にも、エピソードが一つあるから必ず最後の最後まで見てね。「タイタニック」の監督ジェームス・キャメロンが語る、作曲家ジェームス・ホーナーとの “スケッチ“ のシーンついての秘話。これもよかった!
映画音楽は昔からイロイロ発展してきたんでっせ〜でもやっぱジョンウイリアムズとハンスジマーエエわぁっていう授業
よしだ

よしだの感想・評価

4.4
至福の93分間…永遠に観ていたいくらい素晴らしかった!映画の大事な要素である音楽を作る作曲家たちの情熱をインタビューも交えて描いたドキュメンタリー。

観たことなくても分かるくらい有名なテーマ曲の数々が登場。人々の記憶に残る名曲を生み出すってすごい。それに映画音楽の制作の裏側だけでなく歴史もしっかり描かれていて、「映画音楽とは何か」を深く知ることができる。観ていて何度も拍手したくなった!👏

映画と音楽の繋がりや映画の奥深さについてより知れた気がするし、この作品に登場したまだ観ていない映画を観たくなった…。これはかなりオススメ!
自分の中で気になっていた事がピタりとハマった。
なんで早く観なかったんだろう。という程に、
観賞後、創作への世界がより深く感じてくる。
曲を聴いただけで映画の映像が甦るって素晴らしいです。いつもは何気なく聴いている映画の中の音楽ですが、場面場面でとても緻密に練られたものなんだなぁと改めて感じました。
映画音楽に携わる人たちは、大作を任されて喜びつつ、プレッシャーも感じてるっていうのが伝わってくるし。そんな感情を乗り越えて、観る人を感動させる音楽にたどり着き、後世に残る仕事をしたという、もっと大きな喜びに変わるっていうか。
これからアカデミー賞を観る目が少し変わるかも。華々しい俳優さんたちの陰で、たくさんの人の努力とアイデアが一つの映画に詰まっているんだと感じたから。
ドキュメンタリーはちょっと苦手感あるんですが、これはたくさんの懐かしい映画たちを思い出させてくれて、もっと観ていたくなる作品でした。良かった!
ひで

ひでの感想・評価

4.0
ひとつの映画を作るのに、これだけ多くの情熱を持った人たちが関わっていると知れるだけで、より映画を好きになれる
映画に華を添える音楽。普段はあまり注目されない映画音楽に迫った良質なドキュメンタリー。著名作曲家・映画監督へのインタビューが満載。

昔は映画館にピアニストなどがいて映画にその場で音楽をつけていた。その後、映画に音声が加わるようになり、音楽も重要性を帯びる。映画音楽をフルオーケストラで演奏したのは、「キングコング」というと意外だろうか。60-70年代にはジャズが取り入れられ、またオーケストラ以外の楽器も映画音楽で使用されるようになる。現代では作曲家ではない、ミュージシャンが音楽を担当することもあり、映画音楽は多様・多彩になっている。

映画音楽は重要で、たしかにサイコやキングコングを音楽無しでみると全く臨場感がなく、偽物っぽい。音楽の重要性をあらためて感じた。また、科学者のインタビューも紹介するなど、映画音楽への多面的なアプローチが興味深い。

よく出来たドキュメンタリーだと思う。
metamegane

metameganeの感想・評価

3.9
ルールがないことがルール
映画音楽の歴史教養ドキュメンタリー
映画の仕上げを任される作曲家はスタジオミュージシャンとともに歓声を浴びることなく仕事に徹する。良い意味でオタクの世界。
挿入歌を大胆に使う作品に好きなものが多いのだが、監督の意図と音楽との関係が興味深く観れた。
mihomin

mihominの感想・評価

4.0
映画音楽好きとしては、作られる過程や作り手が何を思ってるのかを垣間見ることができてとても良い映画でした。
いろんな曲が聴けるのも高まる。