すばらしき映画音楽たちの作品情報・感想・評価 - 73ページ目

「すばらしき映画音楽たち」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

映画音楽をテーマに、その歴史と作曲家、そして収録の過程などを描いたドキュメンタリー作品。

色々な映画関係者の証言やアーカイブ映像も登場するけど、このドキュメンタリーを観て「あんな人が!」「こんな人が!」「そうそうこの音楽!」という興奮を得るためには、観る側にある程度の予備知識が必要だと思う。
ジョン・ウィリアムズやハンス・ジマーなどの作曲者の事も知っていて当たり前の様に語られるし。
「E.T.」や「インセプション」なんかはクライマックスのシーンを引用しながら彼らの音楽のすごさを解説する場面もあり、この辺は明らかに観ていることが前提の作りだよね。
その上で認識を再確認するための作品って感じかな。

でもそういった前提知識があるととても面白く、共感してしまう場面は多い。
映画における音楽の効果の説明も「サイコ」などの例が分かりやすくて良い。
「映画音楽でなければ耳障りなだけ」というのはその通りだな、耳障りだから最高に効果を発揮する場面だし。
ジョン・ウィリアムズはアーカイブ映像ばかりだったけれど、「ジョーズ」が出来たころのスピルバーグとの映像などは面白かった。
70年代~80年代は間違いなくジョン・ウィリアムズの時代だというのがすごく分かる。
それ以降の代表的な作曲者も取り上げられはするけど、まあ多少語りつくせていない感はあるか。
でも映画音楽に対する敬意の詰まったドキュメンタリーだと思う。

構成的には現在の作曲・収録風景を見せながら、映画音楽の歴史や、有名作曲家が作り出した作品の紹介を差し挟みつつその世界を描いていく、という感じ。
作曲者たちは監督の意図を組んで曲を作っていくわけだが、ハンス・ジマーが事あるごとに不安にさいなまれると言っているのが印象深い。
あれだけの作曲家でも悩みに悩んで曲を生み出しているのだね。
「ジョン・ウィリアムズに頼んでくれ!」という冗談には笑ったw
あとはそうだな、ブライアン・タイラーが作曲した映画が上映されている劇場のトイレにこもって、そこで「自分の曲が鼻歌や口笛で聞こえてくるか耳を澄ますんだ」と言っていたのがちょっと微笑ましい。
映画音楽ヘッズはマストで見るべし。
(つい、サントラを聴きこんじゃうような人)

フィルム・デジタル論争をインタビュー形式でまとめたで「サイド・バイ・サイド」
の映画音楽版的な記録映画。

こういった形で
"記録"として、残してくれるクリエイターがいることは、純粋にありがたい。

映画のメイキング等でも声を聞く機会が少ない人々の生の声を聞ける意味でも非常に貴重な作品かと。

そして、映画音楽という分野にも
しっかり時代の波があり、その時々でムーブメントが起こっている様相も描かれていて、一度で何度でも美味しい。
(誕生〜ジャンキーXLまでテンポ良くちゃんと描かれている。)

必見。
あや

あやの感想・評価

4.2
大大満足😊🙆
制作の裏側や数々の大作曲家の生の声やピアノ、アビーロードスタジオの中まで見れちゃって、心意気から制作過程からなんでも感じられて、濃い時間を過ごせました。
個人的にはE.T.の時代の映画音楽が一番すき😭一部分だけでもシアターで観られたことが感激でした!
ハンス・ジマーでさえプロデューサーから煽られるとはね。
そして”〆切り”に苦しむのはどの世界でも同じと。

ところで、ジョン・ウイリアムスにもインタビューしてほしかったな。
nutaki

nutakiの感想・評価

4.0
映画音楽の歴史や作品の制作過程などを、作曲家のインタビューを交えつつ紹介するドキュメンタリー。
メインで紹介される作曲家は『ジュラシック・パーク』『スター・ウォーズ』『ハリー・ポッター』のジョン・ウィリアムズ。
『ダークナイト』『グラディエーター』のハンス・ジマー。
今まで焦点を当てられることが少なかった映画音楽の話が興味深かった。
ただアメリカ人が好きなヒーロー・戦士ものが多いのはチョイスが偏っていた気もする。
また音楽の流れる映像が映し出されるが、ラストシーンなど重要なシーンは観てない人には如何なものかと。
古くてあまりにも有名な作品はともかく、『インセプション』などは結構見ていない人もいそうだし。
ミュージカル映画好きの母に映画館に連れられて観たのが映画を好きになったきっかけの私は、映画音楽が大好き。
映画を印象付けるのは音楽が左右する、というセリフがあったけどまさにその通り。
名作と言われる映画の多くはテーマ音楽が良かったり、優れたミュージカルのことが多い。
その曲を聴いただけで感動的な場面が蘇ったり、心踊ることも少なくない。
エンドロールでキャメロン監督が現れ、飛行機事故で亡くなったジェームズ・ホーナーが『タイタニック』を作曲した時の逸話と共に、レオがスケッチするシーンが出て来て、最後の最後に泣かされたわ。
さかい

さかいの感想・評価

3.5
・やっぱりロッキー最高
・あれ映画音楽だったのか…! >サイコ
・BTFがない
おなじみの曲が次々でてきて楽しいけど、この映画として、ドキュメンタリーとしてみると普通というか、ちょっと平坦な気がします
竹

竹の感想・評価

4.0
芸術に携わる人たちの才能と矜持に本作中でも何度か鳥肌が立った。何よりも全員、まず第一に心から音楽を愛していることがものすごく伝わってくる。「音楽は唯一形のない芸術」だが、ひとつの道として映画を媒介とすることでしっかりと歴史を紡いでいた。作曲家だけでなくスタジオミュージシャンなども取り上げられていて良かった。
数多の分野のプロが各方面からそれぞれの人生を懸けて培った技でベストを尽くして一本の映画が出来ているかと思うと本当にかけがえのない芸術の集大成だなあと思う。
「自分が死んでも映画はこの世に残る」とブライアン・タイラーが言っていたけれど、今までよく悪役とかが言う「歴史に名を残したい」みたいな気持ちが全然分からなかったけど今回は確かに、そんな素晴らしいものに自分の名が連なって世に遺っていったらなんて素晴らしいことなんだろうと心から思った。
へたれ

へたれの感想・評価

3.5
劇伴に興味があり、ハンス・ジマーの名前は知ってるけど作風は良く知らない、というような人にはうってつけの映画。

良かったとこ1。幅広いインタビュー。出てくる作曲家に偏りはあるものの、現代の一線級の作曲家たちを次々と紹介していく様は豪華。

良かったとこ2。ジョン・ウィリアムズのパート。名曲の連べ打ちは、分かっていても圧倒される。

ダメだったとこ1。分析力に欠ける。ジョン・ウィリアムズとハンス・ジマーが伝説扱いされているけれど、何がどう凄いのかまでにはあまり踏み込まない。

ダメだったとこ2。最近の重要人物か欠けている。マイケル・ジアッチーノや、ジョニー・グリーンウッドなど。
ドキュメンタリーの構成や各作曲家のジョンウィリアムズ評だったりハンスジマー評も当然面白かったけど、それ以上にスターウォーズを始めとした名作映画の映像が名曲とともに映画館のスクリーンに流れるのがとても良かった。
Wonkavator

Wonkavatorの感想・評価

4.0
サントラそしてスコアの重要性は、本作が語る以前に知り得てはいたが、こうして観せられると改めてその素晴らしさと、映画の要素の半分はサントラが左右されるようにも感じる。

そしてサントラ以前に、オーケストラのサウンドは基本であり頂点。

今年は色々と映画通必見のドキュメンタリーが公開され、喜ばしき展開