猿山リム

月と嘘と殺人の猿山リムのレビュー・感想・評価

月と嘘と殺人(2010年製作の映画)
1.7
 今月は「嘘」をテーマに鑑賞しようと手に取る。
 以前八神蓮の旅モノDVDを観たことがあってそれで検索したか、川屋せっちん目当てかのどっちか。

 イケメン俳優総進撃・・・が、ぶっちゃけ映画の軸足なのであろう。
 内容なんか二の次で良いという潔さが感じられなくもない。
 ヤクザ映画をベースに、暴力団とチンピラの抗争の構図をイケメンに合わせて、チンピラとチーマーに引き下げた感じかしら。
 意味ありげに時折映される「月」はいつも満月な気がする。
 時間の経過が無いことを表しているのか、この世界は月の満ち欠けのない異世界だと暗示しているのか。
 普通にバカしか登場しないのは、文化も何もかも異なるファンタジー世界が舞台だったのかもしれない。
 おはなしとして、面白さが微塵も感じられない。

 ただただ、イケメンたちがイケメンに撮られているだけで。
 だから、イケメンがイケメンに映っていれば、イケメンファンの評価は高まるだろうし、これでいいのかもしれない。
 わたしも可愛い女の子がかわいいだけの映画でも、可愛かったら幸せだから、イケメン好きが満足できたらいいんだろう。

 内容はスカスカだし、普通にジャケットにネタバレしているし何を語ればいいのか判断基準が難しい…。
 過去の事件・ひったくり・クスリ・殺人。

 わたしの買ったDVDには特典ディスクがついていて、メイキングと称して、撮影風景が延々とられただけのモノやありきたりのインタヴューと舞台あいさつなど。
 こちらも、ファン以外に見所のかけらもない仕様。

 かっこいいタイトルに、奥深いミステリを期待するとガッカリ。
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