コミヤ

パーフェクトワールド 君といる奇跡のコミヤのレビュー・感想・評価

3.0
「2人でいられるならそれだけで世界は完璧だって」

「愛がなんだ」みたいな傑作の後ではこの映画の全てが陳腐に見えてしまう。
高校の憧れの先輩だが事故で車椅子になった岩ちゃんに対する杉咲花の無償の愛はどこから来るものなのかが一切描かれないので、杉咲花が現実離れした聖母マリアに映る。葛藤が一切ないし、愛を注ぐ理由は「だって先輩が好きなんですもん!」というアホみたいな回答。「愛がなんだ」では愛の形に正解は無いし、それが産まれる過程についても特に理由なんていらないという立場をとってる。でも愛がなんだにとってはそれが主題そのものだからいいとしても本作においては"感動的な"ストーリーを語る上での記号でしかないから気持ち悪さを感じる。

勝手に名前だして申し訳ありませんが、ナガさんの考察のラストシーンの解釈に驚愕。そういう含みをもたせた映画だったのか、、!?
コミヤ

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