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ドグラ・マグラのGTのネタバレレビュー・内容・結末

ドグラ・マグラ(1988年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

原作読了済。
読むと頭がおかしくなると言われるほど奇怪で難解な小説の映画化だがかなり分かりやすく映像化されている(それでも難解だが)。上巻のほとんどを占める正木博士の長い論文もうまく要約されしかも面白く演出されているしチャカポコで有名なキチガイ地獄外道祭文のシーンもあり原作の見所は大体抑えられてると思う。
正木博士の人選も良かった。禿げた頭に長い口髭ハスキーで甲高い声に飄々とした喋り方はまさに原作のイメージぴったり。滑稽な風に見えながらどこか不気味な感じが独特な雰囲気を作り出していた。
あのドグラマグラの映画化ということなのでやはり実験的で奇妙な演出も多く楽しかった。個人的に好きなのがアンポタンポカン博士の演説シーン。正木博士が乱入してチャカポコをするシーンは明るく狂っていて最高だ。
あとBGMも好き。実験音楽のような人を不安にさせる音楽で映画を盛り上げる。中華風な音楽が特にすき。サントラがないのが悔やまれる…
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