タイトルの微妙にセンスないところが逆にいいんじゃないかって気がしてレンタルしました。最初の15分くらいにピークがきてて、そこまではめちゃシュールで笑える展開でした。間違いなくそこまでは怪作。こんな話☟☟☟
立ちション中に40センチくらいの小道具的なツチノコに噛まれた夫は死に(ここ一人芝居です笑)、その死体は人間大のツチノコ(着ぐるみ)に地下へ持ち去られる。そんな古事記やギリシャ神話と共鳴しあっているかのような超展開。
そしてその場にいた嫁(ヒロイン)は、ツチノコを追いかけようとしてツチノコがもぐった穴に手を入れたら抜けなくなった(ジャケットの上半分の写真)。やがて通りすがりのツチノコ研究家に助けられるが助けてもらった見返りにエッチすることを要求され…。
そのあとの展開は、おもしろくなくはないけど私にはいまいちでした。
素直な心で受け入れれば、笑って観れたのかもしれないですけど、なんかこれを誉めるおれすげえ的なリアクションを狙って作ってるっぽい気がして。
たぶん頭のいい作り手さんで、こういうのやればウケるというのを分かってやってるんだけれど、作り手の中にそれをやる必然性がないことが見えちゃうみたいな？あるのかもだけど伝わってこない感じ？
また私は三木聡監督の のテイストが好きなんですが(「亀は意外と速く泳ぐ」とか)、そのテイストに似すぎてて逆に違和感あり？といいますか似すぎてるので本作が三木聡作品の下位互換品に感じられたといいますか…。そういうのも響かなかった理由かなと。
けど冷静に評価できてない気がするんでこの監督は他の作品も観てみようと思いました。
