広島カップ

ビッグの広島カップのレビュー・感想・評価

ビッグ(1988年製作の映画)
3.5
本作を観て玉川カルテットの名調子を無条件に連想してしまう私のような世代の方もおられるかと思います。笑

もう少し背が高かったらなぁと真剣に願った13才の少年。
ある日遊園地の片隅にある怪しい機械のせいで主人公の背が伸びて外見だけ大人になってしまうという非常に魅力的な話。
何故なら私も子供の頃は背が低かったものですから。

子供大人を演じた若きトム・ハンクスの演技には流石!と感心しましたが、同様に唸ったのがその機械。というかゲーム機というべきか?。
"ゾルダー"という名のそれの怪しさは特筆ものです。
25セントを入れると動き出して「お前の願いを叶えてやる」と宣う赤い目の国籍不明のそのゲーム機の中の怪人。

登場するシーンは三回。
初めは夜の遊園地、喧騒を外れた宵闇の中にポツンと立ち「背を高くしてくれ」という主人公の願いを聞く場面。
次が元に戻して欲しいとそのゲーム機を探し廻っている主人公に気付かれずに背後に影のように立っている(置かれている?)場面。
最後が海辺に立っている彼を遂に見付けて主人公がそのマジックを解くのを願うシーン。
いずれも存在感抜群なのですが作品でその正体を詳しく説明してこないのが実に憎いですねぇ。
この機械は一体ナンなのだ?この後はどうなったのだ?とミステリーゾーン的な雰囲気を醸してきます。
広島カップ

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