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ビッグのtotoruruのレビュー・感想・評価

ビッグ(1988年製作の映画)
3.8
追悼ペニー・マーシャル。


『レナードの朝』などで知られるペニー・マーシャル監督が、2018年12月17日にお亡くなりになりました。

『レナードの朝』は私のベストムービーの1本でもあります。
このような名作を世に送り出していただき、本当に感謝しております。
ご冥福をお祈りいたします。



追悼の意を込めて『レナードの朝』と並ぶペニー・マーシャル監督の代表作。

そしてトム・ハンクスの躍進のきっかけともなった『ビッグ』のレビューをしたいと思います。

この作品でトム・ハンクスは第61回アカデミー賞の主演男優賞にはじめてノミネートされました。

残念ながら受賞はなりませんでしたが、ゴールデン・グローブ賞の主演男優賞は受賞しています。

因みにこの第61回(1988年)のアカデミー賞主演男優賞は『レインマン』のダスティン・ホフマンでした。



物語は、早く大人になりたいという夢を持つ12歳の少年が、突然35歳の大人に変身して巻き起こる騒動を描いたコメディ。

トム・ハンクスの演技が流石です。
表情、仕草など本当に少年かのような演技にビックリです。

後に『フォレスト・ガンプ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞しますが、その『フォレスト・ガンプ』を彷彿とさせる素晴らしい演技でした。


そして言わずもがなのピアノのシーン。
楽しげでとても印象深い素敵なシーンです。



『レナードの朝』が切なく悲しいだけじゃなく、優しさと温かさを感じる作品だったと思います。

そして同様に今作品も単なるコメディだけでなく、心温まるストーリーにまとめ上げている監督の手腕が実にお見事です。



ピュアな心を失った大人たちに、忘れていた何かを思い出させてくれる素晴らしい作品です。
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