マエストロR

ビッグのマエストロRのレビュー・感想・評価

ビッグ(1988年製作の映画)
3.9
☆雑感
①コメディという体をとっているが、個人的には会社での恋愛パートが特に好き💖下手な恋愛ドラマよりも綺麗な出来。
②少年が身体だけ大人になるというフィクションをかませてあるが、これぞ真・歳の差恋愛?!
③身体という器も年齢という数字も所詮は便宜的なものに過ぎず、ココロが通じあえばよいのですよ。これはいわば恋愛の原点のようなテーマだが、現実にはなかなかうまくいかないもの。本作はそういうツボを巧みに突いてくる。
④隙あらば他人の足を引っ張りあうような環境で自らもついついギスギスしてしまっていたヒロインが、少年(身体は一時的に大人)の純粋さに触れて徐々に心を開いていくとともに穏やかになっていく過程が素晴らしい。トランポリンのシーンなど象徴的。
⑤コメディパートもなかなか秀逸。変人、ときには変質者と誤解されて大騒ぎになったりする「お約束」が面白い。
⑥ヒロインのエリザベス・パーキンスが綺麗。本作後、日本で馴染みの作品には殆ど登場しないのが残念。