ぶみ

ビッグのぶみのレビュー・感想・評価

ビッグ(1988年製作の映画)
3.5
トム・ハンクス主演、ハンクスがゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞したヒューマンドラマ。
ハンクス演じる主人公の少年が、突然大人の姿に変わり巻き起こす騒動を描く。
若かりしハンクスが主演男優賞を受賞するのも納得な、所謂「体は大人、頭は子ども」の役柄を違和感なく演じている。
突然少年が大人になる設定の場合、ファンタジー路線に走りがちになるところを、誘拐されたという現実味溢れる状況で押し通すのは、脚本の妙。
当然ながら、主人公には様々な困難が待ち受け、今見ると無理が生じている面も見られるが、総じてあまり違和感のない展開が繰り広げられ、特に序盤に登場するピアノのシーンは、何故だか心穏やかにさせてくれる。
物語が進むにつれ、最後に主人公がどのような選択をするかが楽しみとなり、結果その選択と、ラストシーンは切なくかつ優しさ溢れるもの。
大人の世界と子どもの世界、それぞれが持つ特徴を、上手に可視化した一作。

この夏、ロマンティックに、大きな愛、さわやかな笑い。
ぶみ

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