夢と現実の往来。
現実のハプティックでミクロで具象的な映像と、夢のイリュージョニスティクでマクロで抽象的な視覚体験が交差する構造。
ファウストとか2001年宇宙の旅からの流れを感じさせつつ、それにとどまらない、新しいアジア映画として独特のモチーフ展開。
チャオプラヤと原始に対する畏怖。
熱気を帯びた部屋としての原始洞窟と脳。
昼寝のアナーキズム。
舞台と客席の逆転、劇場の無限の拡張、忘我、記憶としてのスモッグ。
アトラクションに対するアニミズムとか神性、畏怖を感じるが、それを意図してやっているのかはわからない。
ボートとスピーカーの起動音が重なって、体験者にジェットコースター的恐怖と舞台の深さ/暗さへの恐怖を同一なものとして意識させる。