フィーバー・ルームの作品情報・感想・評価 - 2ページ目

フィーバー・ルーム2016年製作の映画)

Fever Room

製作国:

上映時間:90分

4.5

「フィーバー・ルーム」に投稿された感想・評価

Roland

Rolandの感想・評価

-
開演前、場内アナウンスで告げられた「stay where you are」という何でもない言葉をいつまでも反芻していた。やはり地べたでこの膝を抱えているべきだったなと数日が経ち思う。
casxtx

casxtxの感想・評価

4.5
好み。言い訳なしに見てる人を説得させようとする力の強さが好き。その割に隙間は感じさせる。いいなー。
Punch

Punchの感想・評価

4.0
前半の映像のパターンが全く分からない。アピチャッポンは本当にちゃんと思考してモンタージュしているのか?それとも思考のフォーマットが明らかに違いすぎるのか?後半の光は確かにすごい、けれど少しリテラルすぎるように思えてしまう。奥行きの成立は空間だけでなく時間も操作しなくてはならない。もちろん前半にも出てきた電灯が何回か点灯することで図と地の反転が二重に行われる、観客席と舞台、虚と実、だけどもっと出来る気がする。夢、幽霊、あの世、などなど、二項の境界の消失をこれらのマジックワードでそれっぽく納得してはならない。光は確かにすごいけど!!、それじゃあアトラクションとさして変わらない、、
映画館では鑑賞することが出来ない映画。
映画が光を映すものであることにはっとする。
映像パートは半分寝てたけど宇宙を体験できた。
なんだあのハイパースペースジャンプは
moon

moonの感想・評価

4.0
芸劇にて、アピチャッポンの舞台作品

真っ暗な通路を通って、これまた真っ暗な客席へ。身構えていたら映画が始まり、気がつけばあっという間にスクリーンの向こう側へ… 亡霊のような影、記憶、夢。彼の光を全身に浴びることによって、他人の夢の中に入り込んだような摩訶不思議な90分でした。空間を反転させたある仕掛けに気づいた時にはハッとした。

映画は沢山見てきたけど、映画を浴びたのは初めてだ
さど

さどの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

‪暗部に足を踏み入れ、タナトスの一部になる。見えない。咳払いが響く。‬

‪降りてくる。‬

これは「夢」。断片的な原形を記憶する、見つめようとする。バナナの木。
恐竜。
ドラキュラ。
瞬くひとみの彼らに見つめなおされたとき、ゾッとする。わたしはもう「見られている」のだ。

‪波が点滅する。‬
‪左右に、上に(異)世界への穴が開く。不快だ。穴は不正確で、ずれている。わたしが追うものをそれは見ない。‬
‪わたしは疲弊する。‬
‪誰かが‬こちらを見ている。光も。目を閉じた。肘を撫でる冷気。
‪また、丸い光に、切り裂く線に、見つめられていた。居心地が悪い。動けなかった。‬
あまり集中できなかったので大したことは言えないです。

映像の方は彼の映画よりもより抽象的な表現ゆえに粗雑さもあり、それをこの作品全体の個別のものとして見ると大したことはない。
光の効果については似たようなことは世間的に散々やられ尽くしているような感じで、そこに独自性が足されてはいるものの目新しさは感じず。

それらが複合的に素晴らしい体験となっているのかどうかは私にはよくわかりませんでした。
全てが詰まっていた。

まさか世紀の光のフォトグラファーがいるとは…
隣にいたのアピチャッポンじゃないよね?
だとしたらほんとにビビる。

もしや世紀の光の僧侶か…
浮浪者

浮浪者の感想・評価

3.6
舞台洞窟に住まうものたちを啓蒙(覚醒)にいたらしめる客席からの光線(視線)。

啓蒙の上塗りをされることで無垢に仕立て上げられたものたち(観られる観客というズブの素人(それは映像の演者のように))こそが回帰するべく母胎/洞窟を演出する切実さが感じられた作品だった。

その作為の巧妙さは、アピチャッポン印の夢の過剰化ともとれ、彼の作品を補完する観客(夢の内容)などはもはや死に絶えてしまったのでは、と思わされる時であった。

次はアピチャッポンホテルでもはじめるのかなぁ。

が、17年冬のKAATで思うたこと。今回19年夏の芸劇をみて、この部屋は反復に耐えづらい構造であることをしる。

まずは見るものとして馴致したうえで、見られるものへ転倒させるトリック(客席を舞台と化する)がもたらす無垢なる経験。

アンソニー・マッコールが夢見たパラシネマの行方をおもふ。