あーぁ

Groovyのあーぁのレビュー・感想・評価

Groovy(2017年製作の映画)
3.5
『出会い系やってない人っているんすか?』

自殺者が絶えない我が国日本を音楽のグルーヴの力で救ってやんよ!なモキュメンタリー物。

『愛がなんだ。』の今泉力哉監督と我が県の誇り、しじみが奏でる鼓動をビートに動くバイブでの人間楽器やら奇妙奇天烈な2人のカオスなグルーヴが凄まじく馬鹿な怪作!


グルーヴで自殺を阻止しようと考える変人音楽家の神崎と、とある事がきっかけで喋れ無くなってしまったその彼女のミカ。

そしてこの2人の狂気の研究を追うドキュメンタリー作家の鮎太との3人の間に巻き起こるカオスなグルーヴが、やはり愛なんだ。いや愛なのか?いやいや愛がなんだ??最早なんなんだ!?笑

つまるところ襖から顔出してリコーダーをピーヒョロピーヒョロ奏でるしじみがぐぅ可愛いのな。

そんなしじみに媚薬入り砂鉄ローションをぶっかけエクスタシーを感じれば感じるほどグルーヴが高まんねん!とか言い出して自分の心臓の鼓動に合わせてビートを刻むバイブをオメコに装着して人間楽器キタコレ!とのたまう今泉監督が実に楽しそうでええよなぁ

ローション塗り塗りしながらしじみの裸体をまるでピアノの鍵盤のように奏でる今泉監督の壮大な絵面に目を閉じたらそこにオーケストラが浮かんで来そうね。

いやはや荘厳荘厳。

んでドキュメンタリー作家とは名ばかりで実のところ動画配信でそんな変人を金稼ぎに撮ってるだけの鮎太と、アユタチャンネルの支持者のポンコツシンガーソングライターとやがて4人のグルーヴが思いもよらぬシュールな血塗れエンディングへと向かうのである。

ぬぅ、、ムーラボ作品恐ろしや、、、そして吉川鮎太監督、、1994年生まれってまぢ?自分の一個下でこんな作品作るとは恐ろしや、、、

んでな、この今泉監督演ずる神崎は本気で自殺者を救おうとしているんだが、いちいちぶっ飛びすぎて哲学的な言葉も全然頭に入って来ーへん。
もぅ傾ける熱量とラストのシルバーパンツ姿見たらぐぅの音もでませんわぁ

結局のところしっかりとしたテーマを孕んでいるのだけど今泉監督としじみの狂喜乱舞がとにかく楽しいのでどうでも良くなったよな、

今後地下鉄の警報音を聞いたら無駄に思い出してしまいそうよな。ピーヒョロロ〜
あーぁ

あーぁ