りょうすけ

南部の唄のりょうすけのレビュー・感想・評価

南部の唄(1946年製作の映画)
3.0
世界中のディズニーランドで愛されるアトラクションの1つ「スプラッシュマウンテン」のモデルとなった作品。

アトラクションにも登場する「うさぎどん(作中ではうさぎくん)」の物語を子供達に話す黒人男性のリーマスおじさんと白人の少年ジョニーとのふれあいを描いている。

NAACPから抗議されたことでDVD化すらされていなく、レンタルの在庫も知っている限りは渋谷のTSUTAYAにあるビデオのみ... ニコニコ動画に違法アップロードされているのは知っていたが、気が引けて鑑賞できなかった。しかし、昨年アトラクションの題材が変更されるとの報道もあり、もう二度も観られなくなってしまうかもしれないと思い、申し訳ない気持ちもありながら鑑賞。

実際、黄色人種の自分からすれば何が差別なのかわからなかった。黒人の望んでいる黒人映画は「カラーパープル」や「それでも夜は明ける」のように黒人が虐げられていた事実を描くことなのか、「ジャンゴ」や「バース・オブ・ネイション」のように白人にやり返すエンタメ作品なのか...

事実は事実としてこの作品だけが叩かれているのは納得がいかないけどな... リーマスおじさん役俳優への待遇とかは時代的な話で映画自体には関係ないし。

まぁ、この辺は非常にセンシティブなことなのであまり触れることができない内容ではありますが、ちょっと過敏になりすぎではと思ってしまう。

作品自体は良くも悪くもなくという感じだけど、やっぱり楽曲が素晴らしいと思う。耳に残る名曲の数々、それだけでも十分観る価値はある。

今回鑑賞したバージョンはブエナ・ビスタ版の吹替なのでアトラクションで使われている声優ではなかったが、若かりし頃の坂本真綾と浪川大輔が出ているのは驚きだった。真綾はアトラクションにもいるけどね。
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