コーディー

少女邂逅のコーディーのレビュー・感想・評価

少女邂逅(2017年製作の映画)
4.5
どストライク!美しく儚い、それでいて熱を感じるめちゃ好きな邦画でした。

ザラザラと窮屈な世界に生きる二人を結び付ける天の糸。
誰のため何のために生きているのかもわからないミユリに価値を与える転校生・紬との出会い。けど狭い世界からの脱却を夢見るものの紬の知る生きる価値も安易に羽ばたくことへは繋がらない。
凛と逞しく見える紬の痛みを恐れない生き方、そんな糸が切な過ぎる!

超現実的な中に挟まれるファンタジー、鬱屈とした世界の疾走感、反する要素が混ざり合った独特な空気にザワつくし魅入ってしまった。彼女らの繊細な心が痛みとして邪魔をする、それらを余すことなく映すカメラも素晴らしかったです!何より眩しい少女達とクリームソーダの重なりは最強w

そして物語もさることながら主演を務める二人の非凡なる魅力が半端じゃないし保紫萌香の繊細な表情にいちいち掴まれ、モトーラ世理奈の浮世離れした存在感にも魅了される。こんな衝撃透明感『花とアリス』以来だなw

てか最近イオンシネマ桂川はこういうインディーズ作品をガンガン上映してくれるので有り難い。客の入りはイマイチやったけどこれからも頑張ってほしい!