日本に戻ってきて、一発目の劇場鑑賞は、少女邂逅でした。
田舎の女子高生の、本当に小さな小さな人生がリアルに、けれど枝監督らしく非現実的にも描かれていました。
劇中では、特に激しいことが起こるわけではないのに、胸の深いところを突かれたような気持ちになりました。きっと、女の子ってこういう気持ちを誰もが抱えていて、それは誰かが理解できるわけでも、表現できるわけでもなくて。
そんな気持ちを、空気や、表情で伝えていた2人の主演女優が美しくてたまりませんでした。
枝監督の作品は、学生時代のものから観させていただいておりましたが、やはり好きだなと思いました。独りよがりでない、観るものの気持ちと、自分の想いをちゃんと考えられて創られているんだろうなぁと思いました。
ラストシーンのあの1カットを、わたしはずっと忘れないのでしょう。