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血染の代紋のどーもキューブのレビュー・感想・評価

血染の代紋(1970年製作の映画)
3.5
深作監督の血染めのコンビナート


 2012年6月4日 15時25分レビュー

 

1970年脚本内藤誠、脚本監督深作欣二。

はなばなしく若者を殺し合いさせた遺作「バトルロワイアル」

深作欣二を見ようシリーズ。最近DVDも再発売されましたが、東映ビデオにて鑑賞となりました。




さながら

「血染めの代紋」というか

「血染めのコンビナート地上げ編」

であります、冒頭「この物語はフィクションです」

とありますが、よくある任侠物語の

土地、利権を巡る

切った、はった、詰めた物語でありました。

脚本にのち監督昇進の内藤誠が参加。

現在監督作品が再発売中の内藤監督。

お話が義理友情っぽい所がありますが、

物語はとある土建屋に転がる、あちらの利権とこちらの住民の
「揉め」
「火種」
こんなフィクションな地上げが、あったとさ深作印。

ラストの感じは深作カットが満載。

カメラが揺れ

死を覚悟で

突っ込んで行く

ブレブレはじけるラスト

深作っぽいラストで良かったです。

中盤までわりとオーソドックスな地上げ物だっただけに、ラスト深作カットがあり少し熱くなり良かったです。

組長でありかしらの菅原文太

隠れ兄貴で美味しいとこ持っていく鶴田浩二兄貴

訳あり下っ端待田京介

訳あり住民の永遠の「不良番長」梅宮辰夫

理知的現代任侠インテリボスをヤラセたらこの方、渡辺文雄。
渡辺さんの嫌らしさは、いつみても素晴らしい!必見。

現代にもこんなやり口でサバイバルしていそうな人がいそうなんで、怖いです。




さて
深作欣二が描く

血染めの代紋というか

血染めのコンビナート

利権に群がる血染めの金

是非ご覧ください。
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