バス行っちゃった

女と男の観覧車のバス行っちゃったのネタバレレビュー・内容・結末

女と男の観覧車(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

すべてが露わにされているわけでもないのに充溢するこのパイオツ感はどうだと夢見心地でいたら、おっぱいも気持ちもどんどんしぼんでいくから、あージジイがまた半笑いでなんか投げてきやがったぞと。

最近いっちょまえにロバート・マッキーのダイアローグなんて読んじゃったものだから、この舞台劇のような語りは必要なのかねと知ったようなツラで疑問を呈している風を装ったりしてみたのだけれども、ああして距離を作っておいてくれないと近すぎて悲劇の間合いになってしまいいよいよいたたまれないことになっていたかもしれないと思い直し、まったくいちいちキワキワを突いてきやがると感心するやら恐ろしいやら。

ただ、そうやって配慮してもらっても、やっぱり心がいくらか痛くなってしまって。

たまにいい景色が見られるけれども壊されるときまで同じ位置からは動けない、けれども景色は心に焼き付いてしまっているから、知らず知らず、または意識していないふりをしながら、流されるようにして壊れていくしかないという人生を笑って流せるほど離してみることがまだできなくて、いい歳なのにいまだウディ・アレンに対応していないこの人生はどうしたもんかいの。

まあでも、同じ列にいたお姉さん方はくすくすと笑っておられたので、いずれ自分にもそんな時代がやって来てくれたらいいなあと思いつつ、とりあえずは個人的に大好きなだらしのないスケ乳首を思う存分堪能できたということで、ひとまずちょいプラスで切り抜けられたことにしておいてやる。んー。