ケンヤム

女と男の観覧車のケンヤムのレビュー・感想・評価

女と男の観覧車(2017年製作の映画)
5.0
ウディアレン。。。
やっぱ天才だ。。。

ホン・サンスが人生は同じことの繰り返しで、そこに絶望せず希望を見出す作家だとすれば、ウディアレンはその反対。
俺たちは抜け出すことのできない輪廻の中にいるんだという諦めと絶望を描く作家だ。
アニーホールで言っていたように「人生は悲惨で惨めだ」というような諦め。
だからこそ、その惨めさを笑うしかないだろ。
観覧車のように永遠に回り続ける運命に振り回される人生を笑うしかない。
地獄を笑うことで全てを相対化して、それを諦めてしまう。
こんなクソみたいな世界だけど、こんな映画を見て世界そのものを笑えるなら生きてやってもいいかと思えるウディアレンのコメディをこれからも観たいと思った。
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