映画鑑賞記録用

女と男の観覧車の映画鑑賞記録用のレビュー・感想・評価

女と男の観覧車(2017年製作の映画)
3.7
これ、後味悪いほうのウディ・アレンね(笑)
「マッチ・ポイント」的な視聴後感。
あとは、父の愛人に嫉妬し悲劇的結末を迎える「悲しみよこんにちは」なんかも連想した。

ケイト・ウィンスレット演じる所のヒロインは、過去に自分の浮気で愛する夫を失うという過ちを犯しているのに、懲りずにまた不倫に身を投じる。しかし今度喪うのは、夫ではなかった…

とにかく圧巻なのは長台詞をまくし立てるケイト・ウィンスレットの終盤の演技。情欲の熱に浮かされ、嫉妬に狂い、人間としてしてはいけない事をした、いやそうではなく、「すべき事をしなかった」、人間の崩れ方を熱演しています。

能の演目に「鉄輪(かなわ)」という話があって、自分を捨てて新しく妻を迎えた夫に対して、恨みを晴らしたいとする女の激しい嫉妬の物語である。嫉妬から鬼に変じた女の顔を表したのが「般若」の面。ケイト・ウィンスレット演じるヒロインは、いつしか般若になったと言えるかもしれない。