普通に良くできている不倫・三角関係ドラマだったかな。「観覧車」の意味にも納得。怒涛の会話による情報過多で自分的にはついていくのが精いっぱいのウディ・アレン監督作品にしてはわかりやすかったかも。
1950年代のニューヨークコニーアイランドの遊園地内で働く元女優のジニーと回転木馬操縦係の夫・ハンプティ。二人は再婚同士で、ジニーはリッチーという男の子の連れ子がいる。一方、ハンプティはキャロライナという娘がいるのだけれど、ギャングと駆け落ちして音信不通。
こうした中、ジニーは海水浴の監視員のアルバイトをしながら劇作家を目指すミッキーという若い男と不倫しているのだけれど、ある日、キャロライナがハンプティを頼って現れたことから彼らを乗せた観覧車が動き出す、みたいな。
話としては一周回って…という感じだけれど、それを自覚しているのはジニーだけかなのかな。リッチーはやたらと火遊びするのだけれど、ジニーの息子だから？
いろいろあがいてみたところで、分不相応のことは無理ってことなんですかね。こういうのをウディ・アレンらしい皮肉というのかしら。悪いのはミッキーじゃないのか、という気がしなくもないけれど…。
●物語（50％×3.5）：1.75
・ウディ・アレンにしては案外普通なのかな？
●演技、演出（30％×3.5）：1.05
・やっぱり、実力のある女優さんを引っ張ってこれるんですね。
●画、音、音楽（20％×3.5）：0.70
・色が印象的。
