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女と男の観覧車の地球へのレビュー・感想・評価

女と男の観覧車(2017年製作の映画)
4.2
ドロドロとした、女のひと夏の夢を描いた映画

主人公の女性は元女優ですが、現在は遊園地のウエイトレスとして働き、自分の連れ子と再婚相手の男性と3人で暮してます。
息子は問題児(放火常習犯)で、生活も苦しく日常に疲れた日々を送っています。
そんなある日、主人公は脚本家を目指すバイトの監視員と知り合い恋に(不倫)に落ちます。しかし単なる不倫ではなく、元の自分(女優=幸せな状態)へ戻るキッカケ(彼に託し)を夢見ていました。

そこに主人の娘(主人公の義理の娘)が帰ってきたことで大きく歯車が狂始めます・・・

ここからが少し怖い展開に発展します。
主人公が義理の娘にとった行為が怖すぎです。

以下はプチネタバレを含みます。

義理の娘への嫉妬から主人公はある行為をとるのですが、その行為も怖いのですが、さらにその後が怖い。全く意に介さずに平然と自分の事を考えている、この点が怖いのです。
ここは長回し(相手からの目線で撮影)で見所だと思います。


原題「Wonder Wheel=観覧車」のごとく、一度は高く上りますが、結局は元に戻る、そんな行き場を失った人生を描いた作品でした。
結構ドロドロした三角関係を描いた怖い映画でした。
遊園地や周辺の映像は綺麗でレトロ感も良いです、特に夜のシーンが美しくこれも見所だと思いますがこのギャップ(物語との)に見惚れました。

冷笑的な視点から描かれた人間(女性の)ドラマでした。


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