女と男の観覧車の作品情報・感想・評価

「女と男の観覧車」に投稿された感想・評価

御年82才。巨匠ウディ・アレンと同じ時代を生きてる幸せ。しかも現役のウディ・アレンの新作をほぼタイムリーに観れるなんて!  

主人公が友人にアドバイス求めたのに、結局それを言葉とは裏腹に反故してしまう男の性よ。 奴にはかなわないとうすうすわかっても突っ走ってしまう女の性よ。普遍的なテーマではあるけど、アレンにかかれば一味も二味も違って見えてしまう。 ケイトは彼女の言葉どおり演じてたな。うん、演じてた。最初のラッパ呑みから最後のシーンまで。最高で最悪だった(褒めてる)
kht

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4.5
これ、かなり良かったです。

狭い人間関係での惚れた腫れた祭りということで、お話の筋は何となく僕の知ってるウディ・アレンぽさ全開といった感じなもんだが、そこで浮かれ落ち込む人間がどうにも健気でいじらしくて、人間臭くて笑いを誘う(滑稽…という訳では無いヨ)。わざとらしいまで思える青と赤の色遣いがまた凄く綺麗で、そこに漂うタバコの煙の渋さといったらない。映画館で見たら良かった。
MIHO

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3.5
何か独特。ウディ・アレンて若い女の子は性格良くて可愛いけど、ある程度の歳になった女性の醜さを描くのがリアルで圧倒されるのが多いなー。遊園地で生活するって面白い。家の窓からすぐ観覧車って可愛い。
NAOKI

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3.7
ウソみたいなホントの話…

その話を最初に聞いたときにわかには信じられなくて、とんでもない映画のストーリーかなにかじゃないかと疑ったくらいだ。

アメリカの話…
「ヒステリー」というのはその昔…婦人病の一種だと思われていた。ちゃんと病院で治療を受け投薬を受ける「病気」だったのである。

ところがある医師がこれを疑い病院に来る「ヒステリー」女性患者たちに綿密なヒアリングを行い、ひとつの仮定に達しある治療を施した。
その治療とは器具を使って患者たちの性的満足を引き出すことでした!現在であればとんでもない性犯罪だが…この治療の効果は劇的だった…患者のほとんどからヒステリー症状がなくなってしまったのです。

これにはアメリカの宗教事情がバックグラウンドにあります。キリスト教では快楽のためのセックスは罪であり、それは子供を作る行為以外としては認めないというもの…
だから避妊も堕胎も認めず同性愛や不倫もとんでもないことだったわけです…男どもはこれらを盾に奥さんをほったらかしにするくせに自分は隠れて売春宿などに通ったりしたわけですね。
「ヒステリー」の原因はそんな身勝手な男たちのせいで欲求不満と孤独と閉塞感に精神崩壊を起こした女性たちの「叫び」だったわけです。
このことで「ヒステリー」という現象は「病気」からは現在ははずされているわけで…そしてこのとき医師が使った「医療器具」は「大人のおもちゃ」として現在も残っている…バイブレーターの発祥って医療器具だったとは!

面白い話だなぁ…本当かな?

さて…「女と男の観覧車」
原題は『ワンダーホイール』
NYのコニーアイランドにあるあの観覧車ですね…おれにとって70年代はウォーリアーズの縄張り(しま)でしたね…2000年代になってからはクローネンバーグの「イースタン・プロミス」でロシアマフィアの拠点でした。
NYに行ったときこれらの映画の印象が強かったので真っ先に見に行きました…

この映画では1950年代のコニーアイランドが舞台です。
プラスチックが世の中を支配し始めた時代…そのキッチュな質感と色彩…当時最先端のジャズ…もうたまりません。

内容はどろどろの不倫話で決して楽しい話ではないのだけど…まるでシェイクスピア劇かテネシー・ウィリアムスの戯曲を観てるかのような一種「品格」があります。さすがはウッディ・アレンだなぁ。

白状するとケイト・ウィンスレット…タイプなのです。
最初…「タイタニック」で見たとき「骨太!」と思いました。世をはかなんで自殺を考える貴族のような金持ちの娘にしてはちょっと逞しすぎないか?二の腕逞しい田舎娘みたいだぞ…と思ったものです。
そのあと、その卓越した演技力でスターへと登り詰めるのですが…あれは「リトル・チルドレン」!
この映画も不倫ものなんだけどケイトはジェニファー・コネリーの旦那と不倫するのです!
ジェニファーですよ…もう完璧な美人…なのにこの旦那はケイトに走るんですよ。
ちょっとくたびれた…ちょっと脇の甘そうな主婦…ケイト・ウィンスレットには不思議な色気があるなぁ…とこのとき思いました。おれはケイト…タイプなんだと気づきました。

だから…この「女と男の観覧車」の生活にくたびれたアラフォー・ケイトもやっぱり堪らない色気を感じます。
そんなケイトが「やっぱり病気じゃないの?」と思わせられるほど凄まじいヒステリック演技を見せてくれます。
まだスタイリッシュに見える前半から一気に転がり落ちていく感じのクライマックスはもうカタルシスを感じるくらいの迫力でした。
子育て…親子の断絶…という闇を「放火癖」という形で見せる辺りも上手いです。

そして、久しぶりのティンバーレークもやっぱり上手い!

悲劇が生まれるのはその人自身の責任?

いや…人の運命は…どうあがいても変えられない…

ボラボラ島…
ウディアレン、同じ不倫がテーマでもいつもはもっと面白いのに...これは残念。火遊び息子を筆頭にイライラしかしなかった。
ケイト・ウィンスレットの妙演が素晴らしい一本です。

自身の今の暮らしに失望していて、
感情的で、
機嫌がコロコロ変わるわ、
だいたいイライラしていて
それ故に声もかけづらい、と。。
そんな40の女性を演じているわけなんですが
相当ハマっていたと思いますよ〜
おそらく更年期前でしょうから
前がこれとなると更年期入ったらどうなるんでしょうかね〜、笑

監督はウディ・アレン。
他共演者にジャスティン・ティンバーレイク、
ジュノー・テンプル、ジェームズ・ベルーシ、など。
見逃してるだけかもしれませんけど
おそらく初参戦組が大部分だったのかな?

男と女の恋模様だったり、
個人の欲望だったり、
厳しい現実や人生の切なさ、
思い返すとそういったのがひしひしとこみ上げてくるそんな作品になってます。
大好きなウディアレンの最新作。
描かれる人物の悲惨な状況と
遊園地の風景のギャップの描き方が
さすがウディアレン。
登場人物も、1950年代に限らず
いつの時代も誰かが抱えてる悩みを抱えていて
その描き方もさすがウディアレン。
nicoden

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3.7
最初からとてつもなくお金がかかってると思わせるシーン。
ウディアレンお得意の愛憎劇です。
KanKawai

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3.2
ウディ・アレン監督作品。コニーアイランドの遊園地で働く共にバツイチの夫婦。夫と疎遠だった娘がやってきて生活の歯車が狂い出す。人生の行き止まりにいる人間たちのほんの僅かな希望が現れては消える儚さが漂う。
RyotaI

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4.3
1950年が舞台。39歳のジミーは遊園地のカフェでウェイトレスを、夫のハンプティ・ジャブロンは同じ遊園地でメリーゴーランドを担当している。ジニーの連れ子リッチーは火遊びで繰り返す。二人の元にキャロライナという若い女性が訪れ、彼女がハンプティと元嫁の子供だと分かる。ギャングに追われるキャロライナを守るため、匿うこと、劇作家を目指すミッキーとジニーの出会いによって、四人の関係に変化が訪れる。

大学生のミッキー・ルービンが過去を回想するという形のナレーションをする。カメラに向かって話しかける(観客に話しかけるとも言える)ことからも、全体的に小説的な枠組みになっていると言える。

たった五人の人物が中心となるだけだが、それぞれの立場をぶつけるだけで、ここまでのドラマが生まれるのか。関係上言えないということを上手く利用して、楽しませる。

ハンプティは娘のキャロライナが大切で、ジニーはリッチーが大切。ジニーは夫のハンプティに対して、わたしが大切か、キャロライナが大切かと。そういうジニー自身が、ハンプティよりもミッキーを大切にして……。蚊帳の外にいるリッチーはひたすら火遊び。

光の強弱で心の高まりを表現するのは、オリジナルがどこにあるんだろう。白黒映画では常識だったのかな?

冒頭の「Light of my life」はナボコフからの借用?
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