ごてふ

終わった人のごてふのレビュー・感想・評価

終わった人(2018年製作の映画)
3.3
渋谷東映にて。平日夜の部。場内は黄昏た単身のお父さん中心に20名弱と閑散。原作既読。定年退職後の男の悲哀をテーマにした小説は≪孤舟≫や≪定年ゴジラ≫など類似多し。大物シナリオライターの小説は、取材(リサーチ)を活かした人物造詣や設定がやや類型的ではありますが、身につまされる境遇の殿方は多かろう。まぁそれが制作サイドの意図するところですが。主演男優は腹に巻物をしての熱演であったが、如何せん原作のイメージするうらぶれ感はない。落差を狙うのであればもっと徹底せねばなるまい。幾つになっても社会と係わって必要とされることが世のため自身や家族のため。しかし≪卒婚≫とは云い得て妙なり。
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