期待こそしていなかったものの、考えさせられる部分が多く見入ってしまった。
自分が定年を迎えたら、自分の親が、もしくは将来の自分の旦那がこのような決断を下したら私はどう立ち回るだろうか。そのとき自分にはなにができるのだろうか。
わかりやすい展開と彼らの気持ちと決断に惹きこまれていった。
また、舘ひろしの役柄も合っており、コミカルな演技から特有の渋味をいかしたダンディな二枚目の顔、地味なおじさん役も使い分けて演じることができていた。
クスッと笑ってしまう要素も多く、普段ホラーを撮っている監督とは思えないほど暗い雰囲気が無くさっぱりとした仕上がり。強いて言うならばちょこちょこ出てきた内館牧子がホラーだった。