聖

いつも心はジャイアントの聖のレビュー・感想・評価

いつも心はジャイアント(2016年製作の映画)
3.5
新宿シネマカリテで公開中の「いつも心はジャイアント」、不思議な味わいの作品。良い意味で観る側の期待を裏切りまくり、応えまくり。
僕はリカルドが実際この病気を抱えた役者なのか、特殊メイクなのか未だにわかっていない。ファンタジーだが、人物造形に嘘はない。もっと多くの人に見て欲しいよ。

公開初日の最終回に、観客が20名足らずというのは、あまりに切ない!怒りすら覚える。宣伝が充分ではなかったのでは?と感じてしまう。ペタンク協会や障がい者団体と連携することはできなかったのだろうか。正直に差別を描きながらも、活き活きとしていた人々の姿をこそ、当事者も全くの埒外の人々にも観てもらいたいなと思ったものだが。

ペタンクのシーンは緊迫感、疾走感に溢れていて見応え充分。リカルドの理解者で熱き心を持ったペタンクのパートナー、ローランドの存在がまた物語に深みを与えている。救いとも言える。

決して、難病、障がいを悲観的には描いてない(もちろん差別する側の心の貧しさ、醜悪さを浮き彫りにはする)。

とはいえ全体の物語の筋としては、日本で広く公開されてる作品群とはかなり経路が異なり、観る人を選ぶような気もするのだけど…それは実際に観て確かめてみてほしいな、と思える作品だった。

特に終盤の展開には驚いたが、自分は1番好きな締めくくり方であった。詳しくはネタバレになるので言わない。

「いつも心はジャイアント」、オススメです。