はる

アダム:ゲイタから来た少年のはるのレビュー・感想・評価

4.0
タンザニアのアルビノ問題は知っていたけど、被害者の証言を聞くと改めてゾッとしました。

親指と人差し指で1000〜2000ドルという取引が今でも行われていると言う。
呪術師のコメントも衝撃でした。「人を殺したことなど一度もないよ。体の各部を調達してくれる連中がいる。」

呪術師の言葉を鵜呑みにする人々がいる事も問題です。
幅広い民族に正しい教育が行われる事を心から願います。

かく言う私も、小さい頃(40年前くらい昔?)に、地域に越してきたアルビノの姉弟をジロジロと見てしまったことがあります。
「日本人の両親から白人が生まれたらしい」という噂の真相を知りたくて周りの大人に聞いたけど、同じような答えしか返ってこない。そして、それ以上触れてはいけないよ、という雰囲気を子供ながら感じていました。
当時は正しく説明出来る大人もいなかったんでしょう。

その姉弟は1〜2年でまたどこかに引っ越していきました。
事情を知ればあんなにジロジロ見ることは無かったかも知れない、と後ろめたい気持ちが今でも残っています。

「触れてはいけない」ではなく「正しく学ぶ」ことが大事ですね。
はる

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