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アダム:ゲイタから来た少年のクリームのレビュー・感想・評価

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2014年の作品なので、この頃より良くなっていると良いのですが…。アルビノ症のニュースは、知っていたけど、映像として観るとかなり残虐で、人間のする事とは、思えないおぞましい内容で、かなりショックでした。
タンザニアでは今だに呪術師を信じる人々も多く、アルビノ症の子供の体の部位は良い薬になるとされ多くの子供たちが襲撃され、残虐な方法で犠牲となっている。アダムもアルビノ症で、父親や継母からひどい扱いを受け、村でも忌み嫌われていた。そしてある夜、彼の部位を呪術師に高値で売ろうとする集団に襲われ、手の指を失ってしまう。カナダのビジネスマンで自身もアルビノ症のピーターは何とかアダムの力になりたいと彼の元を訪ね、彼を救う為奮闘するドキュメンタリーです。



ここから内容詳細メモと自分なりの思う所です↓



マリアムさんの事件は目にした事が、ありました。彼女も登場するけど、何度見ても痛ましい。また殺されて足を切断された少女の遺体が出て来たり、アダムが襲われた直後の痛々しい傷、カナダに渡り手術をするシーンなどもかなりしっかり映しています。アルビノ症と言うだけで、父親からは嫌われ、周りからも差別を受ける。そして、呪術医による薬調合の為、アルビノの骨は高値で取引されるので、指や腕を切り落とされる事件が多発。しかも実の父親や親戚が関与している事が多く、マリアムさんもアダムもである。そして、一度は逮捕されても罪に問われず釈放されてしまうと言うから驚く。
作品中で『アルビノの者の骨からは強力な薬が出来る』と平然と答える呪術医。また『骨は運ばれて来る。自分が殺しているわけではない』と薄ら笑いで答えていた。狂気の世界。
周囲の人々がアルビノ症を理解せず呪術医を信じている。貧しい国で教育を受けられない人々が知識を得られず古くから信じられて来た事を何の疑いもなく信じ続ける。まずは、正しい理解力と知識。その為には、勉強出来る環境が必要で、貧困からの脱出が課題なのだと思います。気が遠くなるけど、少しずつ改善されて行って欲しいと思います。
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