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東京ヴァンパイアホテルのKHのネタバレレビュー・内容・結末

東京ヴァンパイアホテル(2017年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

メイキングが一番面白かった。あと夏帆を推して宣伝しているならもっと出番増やしてください。

園子温のオリジナルドラマである本作はメイキングで監督が言ってた「ドラキュラとヴァンパイアってのは違うってことをわかっていない奴らが多すぎるから俺がわからせることにした」とのことでドラキュラとヴァンパイアによる抗争に人類も巻き込んだ三つ巴のストーリーが軸にはあるのだが、まぁ案の定その1点だけを伝えたらどうでもいいのか後は絵具ぶちまけたり、血を飛び散らせたり、首を吹っ飛ばしたり、セックスしたり、急にミュージカルみたいな一人語りが始まったり、スプラッタが始まったり、俗にいう園子温ワールドがただただ展開されるストーリーとなっています。

まずなぜFilmarksにドラマが登録されているのかわかりませんが、自分は夏帆が好きだからという生半可な気持ちで挑んだので、ドラマということで全10話、約6時間半という長時間、園子温ファンでもない自分は目にも心にも刺激的な園子温ワールドにあてられ続け心が2回ほど折れかけました。作品が始まる前に[本作品には一部性的および刺激的なシーンが含まれております]と出るんですが一部ではありません"8割"こんな感じです。

いやでも見ていて、多分園子温のファンだったら絶賛だろうなという感じはしましたよ。独特な色彩美とかエログロとか、昔の園子温の感じが出ていて、しかし園子温ファンでない俳優とかでこの作品を見ると多分挫折します。まず主役の坊主の冨手さんが染谷君にしか見えない、そして1話目からして坊主の女がただただずっと叫んでるシーンばかりでね。もう、これはラッキースカイダイアモンドかとLSDかと、、まずこれで大半の人がふるいにかけられたでしょう。
でもこれが監督の「いやなら見るな」という意思表示のようにも思えて、映画監督としては好印象です。

あと個人的序盤はこれアンチポルノとそっくりじゃない?と思いながらずっと見てました。まぁ主演の子同じだから似るのはしょうがないと思いますが、急に自分語り始めたり、独特な色彩の部屋だったり、絵具とかセットはアンチポルノで余ったやつを使ったのかと思ったほどでした。

10話見終えて、最初に思ったのはそんなに夏帆出てなかったし、変な外人と夏帆のキスシーン見せられてなんか見なきゃよかったなぁという感想です。
なんで園子温ファンではなくて夏帆とか役者だけでこの作品を見るのはおすすめはしません。
でもこのメイキングは園子温が自ら血のりをまいていたり、役者に血をかけてたり、セットを作る過程が見れたりして面白かった。
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