Amazonプライム オリジナル作品。
狂気と呼ぶには足りず、
エンタメと呼ぶにも足りない。
所々にキレキレの映像はあった。
例えば享楽的なイマドキ女子たちをマシンガンで惨殺したり、ガラス張りのテーブルを背中から破壊したり、歌舞伎町を叫びながら走ったり、外車を炎まみれにしたり、ヒロインを汗まみれにして胸を揉みながら喘がせたり、、、
だが、脚本は破綻していた。
ヒロインのセリフが逃げ惑うばかりでほとんどないため、話の推進力が弱い。
行動規範もなければ、全てが行き当たりばったり。
敵はいくらでも方法はあったはずなのに、なんの手も講ずることなく、御都合主義で敗北していく。
やりたい映像を食い荒らした結果、ショッキングな映像にはなっているが、ドラッグのように一時の享楽で虚しさしかない。
映画ではなく、映像。
キューブリック、ホドロフスキーに遠く及ばない。おちゃらけた狂気。
ファッション鬼才。
中身がない。
思想もない。
インスタ映えと何も変わらない。