喜連川風連

東京ヴァンパイアホテルの喜連川風連のレビュー・感想・評価

東京ヴァンパイアホテル(2017年製作の映画)
2.5
Amazonプライム オリジナル作品。

狂気と呼ぶには足りず、
エンタメと呼ぶにも足りない。

所々にキレキレの映像はあった。
例えば享楽的なイマドキ女子たちをマシンガンで惨殺したり、ガラス張りのテーブルを背中から破壊したり、歌舞伎町を叫びながら走ったり、外車を炎まみれにしたり、ヒロインを汗まみれにして胸を揉みながら喘がせたり、、、


だが、脚本は破綻していた。
ヒロインのセリフが逃げ惑うばかりでほとんどないため、話の推進力が弱い。
行動規範もなければ、全てが行き当たりばったり。

敵はいくらでも方法はあったはずなのに、なんの手も講ずることなく、御都合主義で敗北していく。

やりたい映像を食い荒らした結果、ショッキングな映像にはなっているが、ドラッグのように一時の享楽で虚しさしかない。

映画ではなく、映像。

キューブリック、ホドロフスキーに遠く及ばない。おちゃらけた狂気。

ファッション鬼才。
中身がない。
思想もない。
インスタ映えと何も変わらない。
喜連川風連

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