よふかし

ハイパーソムニアのよふかしのレビュー・感想・評価

ハイパーソムニア(2016年製作の映画)
3.3
女優を目指すミレナは舞台の稽古中に意識を失い、見知らぬ場所へとトリップする。そこは若い女性が人身売買されている売春宿でミレナはラリと呼ばれていて…

まず最初のオーディションが異質すぎて怖いしあの舞台監督を疑いの目で見てしまった。芸能界目指す女の子は変なオーディションに気をつけてくれ…と心配してしまうよ。人身売買をテーマにした舞台に関わるようになってから度々ミレナはトリップしてしまい、売春宿のようなところで「ラリ」になる。宿にいる強面のおじさんが部屋に入ってくる時の効果音がいちいち怖くて笑う。夢と現実の境界に戸惑いながらも少しずつラリと同化していくミレナ。脇役の描き方がちゃんとしてるから妄想の世界ではなくどこかにある現実だということが序盤からわかる。物語一時間経過後あたりで何故トリップするのかが判明し面白そうな展開になり引き込まれた。ありきたりではあるが、最後のテロップにあるようにアルゼンチンでありえそうな背景から考えられたストーリーだったので納得できる。終盤は人身売買されてる女子たちがとてもかっこいいので好き。役者さん皆いい感じに綺麗で可愛い。腹を裂き虫を入れる拷問が某胸糞AVと似ていて嫌悪感。あんなことする悪役はもっとじわじわと同じように痛めつけてくれないと納得できない。彼女がどういったタイミングでトリップするのかが明確ではないし、舞台のシーンは登場人物少なすぎて違和感だったりと少々気になってしまう作品だった。
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