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悪女/AKUJOのrage30のレビュー・感想・評価

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)
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女性暗殺者を描いた、アクション映画。

前評判通り、アクションシーンは凄かったです。
一人称視点や長回し、カメラもぐるぐる回ったりと、このレベルの撮影をCGを使わずにこなした事は評価されるべきでしょう。

銃撃戦だけでなく、チャンバラや格闘もあれば、バイクスタントもあって、アクションに多様性があるのも嬉しいところ。
特にバイクスタントのシーンは、『ジョン・ウィック:パラベラム』にオマージュされるだけあって、斬新なものがありました。
そもそも、本作のケレンミのある殺し屋の世界は、ジョン・ウィックを思い起こす部分があり、韓国版『ジョン・ウィック』と言ってもいいのかもしれません。

一方、不満点としては、物語がイマイチでした。
時系列を入れ替えたり、複数の男との愛憎が描かれたりと、とにかく複雑で分かり難い。
アクション映画にしては、無駄に頭を使わせるというか、かなりノイズになっちゃいましたね。
「愛犬を殺されたから殺す」という『ジョン・ウィック』のシンプルな物語を見習って欲しいです。

やっぱり、難解な物語がアクション映画としての快楽性を損なわせていて、勿体ないな~と思うのですが、とはいえ、アクションシーンに一見の価値があるのも事実。
アクション映画好きには、オススメの作品です。
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