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悪女/AKUJOのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)
3.7
『愛こそがすべて🔫』

人は涙の数だけ愛を知り、明日の夢を見る...

父から受けた愛。奪われた日常。しかし、そのあまりに辛い人生を受け入れ、彼女は生きてきた。そう、人を殺める事をも受け入れて。だが、その過酷な運命の中でも愛を知り、幸せな明日を夢見た。しかし、その愛こそがまた彼女を過酷な運命に導いていって...

どう見ても「面白そう」としかならないこの予告編は偉大。「『グレイテストショーマン』があるからあきらめよう...(。。)」と一度は思ったボクを、劇場に向かわせたのだから❗️あと、いつも思うんだけど予告編は罪でもある。予告に魅せられいざ観てみると、予告以上という事もあれば、予告通りもあり、そして予告にすら及ばないという事もあって... その点、この『悪女/AKUJO』はきっちり面白かったです😃

話題のオープニング。ゲームっぽいという意見もある様ですが、それもそのはず。以前オファーのあったVRもの短編の為に考えた着想を、監督はここに投入。オープニングというど頭だからこそ使える演出と監督は考えたそうな✨そのインパクト溢れるFPSなオープニング。まさしくゲームな一人称視点もさることながら、途中での三人称へのスイッチングとそのタイミングが観ている側を更に一気に惹き付ける❗️⤴️それも監督の狙い通りらしいですが、やりますね、監督っ🤣

その後の施設内逃走劇は、進む度に開かれる各部屋の不思議もあって「えっ、これもしかして夢?」ってなりました💦そして始まる“また”別の人生。徐々に過去と様々な真相も明らかになっていきます。そこからの現在パートでは、まるで別の映画を観ているかの様なメロドラマが展開。その為、人によってはここを退屈と思うかも⁉️でも、このドラマ部こそボクは重要と感じたんですけどね🙂スクヒの表情の変遷が何より愛の深さを物語ります。そして、その愛がまた運命を狂わせていくのですが...

途中途中のアクションパートは、オープニングの目まぐるしさを継承。ただ、それは良くも悪くもとも言えるのかも😅話題の「どうやって撮った?感」は存分に感じられるも、ハッキリ言ってゴチャゴチャし過ぎてて凄いんだか何だか... いや、凄いのは分かる❗️でも『ボーン・スプレマシー』や『アトミック・ブロンド』で感じられた鈍みというか、受ける鈍痛感や衝突の衝撃みたいのが、“うるさい”カメラワークのせいでちょっと散ってしまってる様にも感じてしまいました。

とはいえ、スコープの向こうの衝撃、血も涙も無い無情感、そして圧巻の復讐劇と、中盤からは尻上がりの盛り上がりを魅せていきます‼️⤴️アクションに関しては、きっちりクライマックスが一番💥驚きのチェイスシーンも必見です🚗💨それにしてもスクヒの娘、うちの子と年頃も髪形も似ていて、彼女が出てくる度我が子を見るかの様な目で見守ってしまった😢

最後に...
このレビューだけではさっぱり分からないはずの何故『悪女』なのか?
愛を知り、愛に生き、そして彼女は...
それについてはぜひご自分の目でお確かめくださいね✨👀

「人は涙の数だけ愛を知り、明日の夢を見る」
Southern All Stars“ BOHBO No.5”より
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