ニキータ＋女囚さそり＋ハイローを煮込んだ鍋をルッソブラザーズがかき混ぜたような、あまりファッショナブルでない韓国版アトミックブロンドだった…！
主人公の視点で映し出される、50人以上が続々血を噴いて殺されるオープニング！ ウィンターソルジャーのように目元黒く塗って黒ずくめでバイクで逃走(ここでの日本刀バトルすごい)！ 妓生のふりして忍びこみナイフで死闘！
これかなり(監督曰く「顔が映ってる場面」だからほとんど)ノースタントなのがすごい。
バイク逃走しながらの日本刀バトルシーンとかどうやって撮ってるんだろう…公道であの撮影ができるのは日本の現状鑑みたら恐れ入るし、あれできるならそりゃマーベルも撮影ロケできるよねえ…プレミアも来るよね。
ストーリー、私は少し分かりづらい点があって、あとから「あっそういうことか」って思うシーンがあったり。あと本来の計画は失敗してないか…とか、主人公スクヒは強いけど割とヘマしてるよね…とキングスマンのハリー・ハートみたいに思えたりとか。
いろいろ現在の話じゃなさそうだけど、韓国の人はそのまま受け入れられたんだろうか。「延辺で育った」って設定だから、少しくらい現実離れしてても気にならないのかな。
途中の恋愛パートがいらない子みたいな扱いもされてますが、あれがあったから終盤とラストシーンのスクヒの表情が効いてくる。相手役の俳優さん、福士蒼汰や高橋一生ぽさもあったから日本でも人気出そう。
スクヒは総合力だと適わないけど、殺傷能力だけならブラック・ウィドウくらいありそうだなとか、キングスマンならガゼルやチャーリーより強そうとか、ほかの映画と勝手にユニバース化させてしまった。
アトミックブロンドもだけど、非力な女性が男性に勝つために膝や膝下狙うのはリアルですね。かなり血しぶき噴きまくってるしグロいシーンもあるんですが、一番きつかったのは子供の食べながら喋るシーン(口の中見えてる)かな…。
