“悪魔的カメラアングル!悪夢的シナリオ!韓国が放つ世界新基準のバイオレンスアクションに悪酔いしろ!”
父殺しの犯人を探しながら裏稼業に従事していた女が国に保護捕獲される。冷酷無比な子持ち暗殺スパイとして再教育されて世に出るが、彼女の過去のしがらみや運命に翻弄されていき…
という話。まあなんと言っても本作の魅力はカメラワーク。本編開始10分で破茶滅茶でクールなアクションワールドへと連れてかれるので、そこがツボにハマればジェットコースターのようにラストまで観れるのではないだろうか。
一体どうやって撮っているのか不思議。
『ハードコア』と違って完全にFPSの視点を飛び越える絵作り、映像的サラウンド感に圧倒される。
ストーリーも心地良い映画的裏切りが随所に散りばめられていて好み。
韓国的追い打ちシーンが多くて、エグくてダイナミック。視覚と心臓が同時にブレイクしそう。
アクションシチュエーションが本当に多彩で
「おいおい、この主人公の女、何ベースのファイトスタイルだよ」
「とりあえず、爽快でカッコ良いならなんでもOKと思ってるだろ!」
というツッコミを楽しくやれる。
強いて違和感を言えばこの女主人公がごっつい殺しやるわりにしっかり乙女してるので、そこをどう感じるかかな。
とにかく期待通りなドロドロ韓国映画のエッセンスと巧みなカメラワークが活きるとても面白い映画でした。
満腹。
ご馳走さまでした。