犯罪組織の殺し屋として育てられたスクヒは、いつしか育ての親ジュンサンに恋心を抱き、やがて2人は結婚するが、ジュンサンが敵対組織に殺害される。怒りにかられたスクヒは復讐を果たすが、国家組織に拘束されてしまい、国家の下すミッションを10年間こなせば自由の身になるという条件をのんだ——。
「悪女」というタイトルだけ見て「親切なクムジャさん」のような映画かと思っていたが、全然違って、バリバリのアクション映画だった。それも、韓国映画らしい血祭り復讐アクション。
オープニングは「ハードコア」のような一人称視点のアクションで始まり、絶妙なタイミングで「キルビル」のような三人称視点に切り替わる。
一人称の他にも、バイクアクションや、カーアクション、日本刀、斧、ガンアクションなど、バトルアクションの詰め合わせ。これは、タランティーノ監督が好きそうだ。
ストーリーは力技のところもあるが、監督の見せたい物(血だらけの美女のバトルアクション)が明確で、これでもか!と言うくらい表現されているので、見応えは十分だ。
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本作のアクションシーンのほぼ全てをスタントなしで演じているキム・オクビンは素晴らしいアクション女優になりそうだ。