今年初頭に公開された韓国ノワール&アクション映画ということでしたが当方の住む街での公開はなく、レンタルにて。
若い頃のスクヒの真っ直ぐな気持ちや躍動感は素晴らしい。「冒頭の○分間！」のまんまのアクションをその後もやってくれれば良かったんですけど。
そんなスクヒが成長するにつれこんなことがありましたと、時にフラッシュバックのように、時に説明のごとく、時系列があっちいったりこっちいったりしながら差し込まれる出来事があまりに非道い(内容が)。そんな非道い話が起こる理由もないし、そんなことが立て続けにあれば苦しむ姿も死にたくなる姿も失感情的な姿もあるだろうに、世間知らずの奥さまみたいなまんま世に放たれる。理解できないやら、テンポ悪いやら、復讐への巻き込まれ方もよくわかんないしイライラMAX。冒頭とは打って変わった湿っぽさの割にラストがあっさりなのはバランスとったのかしらん。もううっとおしいわあ〜って私の気持ちが通じたかのようだった。
思えばジョン・ウィックは愛犬を殺されれば火がつくわけだし、アトミック・ブロンドの彼女は仕事を全うするために暴れるわけだし。事情を細かく知れば感情移入できるということにはならないのは、私の力量不足なのかなんなのか、とにかく乗れなかったのは映画館じゃなかったからということにしておこう。
