すがり

悪女/AKUJOのすがりのレビュー・感想・評価

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)
3.3
冒頭とバスですね。
やっぱり韓国映画はどんどん進化していると無理にでも分からされる。
その強烈なアクションと臨場感を大いに演出するカメラワークには見入るしかない。

いやこれPOV映画っていうよりFPSじゃねえかともなったりするので、酔う人は多分がっつり酔う。

その二つのアクションシーンは良かったのだけど他がどうにもお粗末なのが残念。
冒頭でちょっと、そこからバイクのあたりで過去に観た映画のつぎはぎ感が強くなりいまいち乗りきれなかった。
流れをなぞるなってのは無理な話だけど映像自体で想起させられるのはミスではないか。

それから全然悪女感も無い。
原題で악녀(あくにょ)だし英題でもVillainessだしよくある謎邦題という訳でもない。
悪女というより悪女誕生秘話という風で、そうであるからには想像していた映画とは若干ずれていた。
真ん中大部分の時間を使うドラマパートでは時間軸が交差しシーンの繋ぎもごちゃごちゃしている。
複雑というよりは単に分かりにくい。
それでも冒頭でお釣りは来るのだけどね。

アジア系映画の特にアクションは日本はどうしても置いて行かれている印象がある。
静の動にこだわり過ぎなんだろうか。
その表現でですら圧倒出来ないって致命的ではないだろうか。

私はインドネシアのザ・レイドの動きが特別に好きなのだけど、あれもGOKUDOになったらちょっと落ちてる気がする。
ドラマが退屈なだけかも知れないけどさ。


それにしても見ました?クォン部長。
めっちゃ美人でしたね。
主人公が始めの方なかなか美人って言われてたけどいやいや部長が一番ですよ。

こういうタイプのアジアンビューティー日本でもどんどん出てきてほしい。
すがり

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