破天荒なカメラワークに彩られた韓流版ニキータ
闇の組織に殺し屋として育てられた女が国家情報機関により工作員として生まれかわり、愛する人のために任務を遂行するというお話。ストーリーはありきたりで、殆どニキータと同じように感じました。
ただし、本作のストロングポイントをストーリーに置いた、なんてことは恐らくないでしょう。巷でも話題になっていましたが、カメラワークに関しては出色の出来映えです。冒頭の敵アジト内での格闘シーンはスピーディなPOVで撮られ、敵組織を確実に秒毎に壊滅に導くヒロインの容貌が気になりだしたタイミングで繰り出させるギミックは、非常にスタイリッシュかつドラマティックでありました。
また、バイクチェイスシーンに関しては本当にどうやって撮っているかが分からない笑。誰か死んじゃっていても不思議ではありません。恐らくCGを殆ど使わずに撮影したこれらのシーンは、CG技術の進歩ばかりに目がいちがちなムーブメントに中指を立てんばかりの迫力を感じました。良い仕事ぶりだと思います。
悪女をニキータとしたら、アジョシはレオンかな？
