僕の母が亡くなった時、喪主として葬儀社の担当者と打ち合わせをした際、故人の思い出を聞かれた。僕は喪主として自らの挨拶が控えていたのでその印象は薄いが、そう言えば住職の入場前に、葬儀社の方が僕から聞いたエピソードを交えて故人の人となりを話していたな、と思い出した。
主役がコロッケさんだったことを後から知ったこともあり、演技に不自然さは感じなかったし、こんな重厚な演技をする人だとは思ってもみなかった。特に自殺した中学生の短い人生を前向きに結ぶ言葉は、とても重く感じた。願わくばふざけた態度で葬儀に列席していたいじめの張本人とおぼしき子達があの言葉をどう受け止めたかを見せてほしかった。
思っていた以上に感動した映画だった。