ハンポコナヨツナ

フォーエバー・フィーバーのハンポコナヨツナのレビュー・感想・評価

フォーエバー・フィーバー(1998年製作の映画)
4.5
シンガポールの映画。

それまでシンガポールから映画が入ってくる事がなかったので、どんなものかと観てみましたが、これはなかなかの良作です。
雰囲気的には最も熱気のあった頃の香港映画を思い起こしますね。

70年代のディスコブームの頃が舞台で、さえない日々を送っていた主人公がある日観たディスコ映画(サタデーナイトフィーバーのパチモンみたいな劇中劇)をみていたら、画面から飛び出てきたパチモントラボルタに啓示を受け、自分もディスコダンスをやってみようと奮闘する青春コメディです。

ダンスシーンはかなり良くできていて、見ているこちらまで楽しくなってきます。
また、主人公のダンスに懸ける青春ドラマの他にも家族のドラマや、恋の行方、そして70年代を知っている男なら誰しも憧れたブルース・リーへのオマージュ等々、ダンスだけではない部分でも楽しませてくれます。
それら全てが絶妙にまとまっていて、この短い時間によくこんなにいろんな要素をまとめてくれたなーと、監督の手腕に感心しました。

劇中に流れる懐かしい(もはや1周して新しいのかな?)ディスコサウンドも心地よく、ディスコブームの頃を知らない世代の人でも楽しめる一作となっています。

ちなみに、自分は鑑賞後に店舗でみかけてソッコー買ってしまいました(借りパクしてる友人よ、オレにとっては大切な一本なのでちゃんと返しちくりーたのむよ)