B級怪獣エイガ

映画ドラえもん のび太の宝島のB級怪獣エイガのレビュー・感想・評価

4.9
昨日は勢いで5.0付けちゃいそうだったから1日開けて落ち着かせてとりあえず4.9、、、

新ドラついにやりよった。
前作『南極カチコチ』でこれまでの新ドラの茶番やクソさから脱却する兆しは見えていてでもまだ全く期待してない状態で鑑賞。

それを嘲笑うかのように冒頭から''オレンジのペロペロキャンディにたかるアリ''という究極の夏ドラアイテムから『えこれそういうタイプ?』と寄せる期待。そして的中。劇中に散りばめられた【小ネタ】や【オマージュ】の数々が半端ない。それを探し見ているだけでとにかく楽しい。まるで『これは何の元ネタでしょう?』と【クイズ】をされているかのよう。気づけば気づくほど楽しい。しかも、先程のオレンジのペロペロキャンディ等はただのオマージュという存在だけでなく、そのアイテムが持つ意味を映画を見終わってからだとより深く感じられる物凄い心意気。
特に今回1番賛否が分かれるシルバーというキャラのラストのあのセリフだが、僕はマジで【アリ】だと思う。ドラえもんという何十年も愛され続けてきた作品だからこその強みを、今作に新たな強みとして昇華させる手際と配慮が感じられる【愛の演出】だと僕は思う。

そしてバンバン出てくるひみつ道具。ただただ楽しすぎる楽しすぎる。使い方もかっこいい。ほんと最高。マンガで見た大好きな道具達がわんさか出放題。てか最初の方の道具出すあの気合い入った演出何?というか全体的に作画の気合いの入れ方半端ない凄い。

そしてさらにその過去のドラえもんやF作品の色々を知っていると楽しめる要素に飽き足らず、今回オリジナルの要素もなんとまあ、イイと来たもんだ。いつもなら正直新キャラ達とか全然魅力的に見えないが今回の兄妹はどちらもキャラが立ち、のび太達との友情も最高。クイズに答えながら涙ながらに走るシーンは正直泣く。名シーンや。

いつもなら『うわあ露骨に泣かせにこさせすぎ』となるところも今回はほぼなく普通に泣いた。特にやばかったのが『俺の妻だぞ絶対行かせるものか。』と言わんばかりののび太の【水中しがみつき】シーンはしずかちゃんと共に泣いた。
そしてあの重力ペンキのクソかっけえシーンは余裕で名シーン。新ドラやってくれたわ感動した。

星野源の歌もまさかの''アレ''入ってて感謝してもしきれない幸福感に見舞われた。

ダメな点はたしかに無くはないが、それを『ご愛嬌。いつものこと。もはや逆にこれさえも新ドラのダメなところオマージュ。』といいように解釈して楽しめるくらい好き。

ドラえもん好きでよかった、新ドラ見続けて良かった、そう思わせてくれる至極の大傑作。小学生3人引き連れて見に行ったけど1番楽しんだのはこの僕だった。ほんと、ありがとうございます。来年も絶対映画館で見る。

ちなみに小3の妹は『はじめて映画で感動した』と言ってた。