派手なら面白いって訳ではないし、地味でも詰まらなくはないものがあることも充分承知している。
でも、やっぱり本作は、そのポスターやジャケ写にかなりイメージを引きずられて、事前情報を得ないまま観ることが逆に仇になってしまった。
なんだよ、シルエットだけかよって…。
人類を征服統治したエイリアンとその傘下についた政府に対するレジスタンスの抵抗活動、その計画の実施と結果に至る顛末が描かれ、ストーリー的にはかなり骨太な、ある種の風刺も含んだ社会派サスペンスとも言えるんだけど。
どうにも絵面が地味すぎ、加えて暗くて見難いのもあって、まぁラストまで観ると遠大な計画なのは理解するけど、ちょっとこの手の映画の希望?みたいなものが感じられず面白いこれ!って言い難い。
現実にこんなことが生じたら、絶望感が半端ないんだろうなって意味ではリアリティはあるのかもしれないけど、映画はひと時の夢物語(それがホラーやSFならなおさら)だから、そして2時間程度の貴重な時間を集中投下するんだから、やっぱり血湧き肉躍るものを感じたい。