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囚われた国家のNobのレビュー・感想・評価

囚われた国家(2019年製作の映画)
3.5
本作はジャケットで想像するようなVFXを駆使したSF大作ではない。派手な演出は一切排除し、異星人に支配された人々が自由と尊厳をかけて静かな戦いを挑んだ古典的で骨太な作品。複雑な実行計画と時間経過が複雑に絡み合い、緊張感あふれる心理戦が最大の見どころ。

説明めいた台詞が少なく、レジスタンスの行動にどういう意味があるのか理解し辛い側面もあり、それゆえに評価が分かれそうな気がする。しかし、作中には緻密な伏線が敷かれおり、それを読み解いていくことで面白さが加速していく。二度目、三度目と鑑賞を重ねることで、ルパート・ワイアット監督の作家性と物語の本質を知ることができ、より作品を楽しめるのではないだろうか。